環境ホルモンと認定されたノニルフェノール及び4-オクチルフェノールによる環境汚染の状況を把握するため,河川及び海域の水質調査を実施した。
(1)調査地点:水質環境調査19地点(河川16地点及び海域3地点)
(2)試料採取時期:平成16年10月7日~10月14日
(3)調査項目:ノニルフェノール,4-オクチルフェノール
水質環境調査の結果は次表のとおりであり,ノニルフェノール及び4-オクチルフェノールについて,全ての地点で予測無影響濃度※を下回っていた。(詳細は,別紙のとおり。)
物 質 名 | 検出範囲 () | 予測無影響濃度 を超えた地点数 | 予測無影響濃度 () |
---|---|---|---|
ノニルフェノール | <0.05~0.10μg/L | 0/19 | 0.608μg/L |
4-オクチルフェノール | <0.01μg/L | 0/19 | 0.992μg/L |
(参考)(マイクログラム)=10-6g(100万分の1グラム)
※予測無影響濃度とは
魚類へ害を及ぼさない最大の濃度に,10倍の安全率を乗じて設定された濃度である。
なお,人への健康影響については,現在国が各種実験中であり,魚類の予測無影響濃度が,そのまま人には当てはまらないことに留意する必要がある。(環境省の報告書による。)