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指導者の役割は?

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月22日

1.環境学習プログラムの種類と指導者の役割

 環境学習では、さまざまなタイプのプログラムが実施されています。
 従来から最も多く実施されているのが、環境問題や自然の生態などについて、指導者が講義や解説をする「知識伝授型」プログラムです。この他に、プログラムの参加者が体験を通して学ぶ「体験学習」などがあり、一般的なものとなり始めています。 
 では、指導者が参加者の前に立つ場合、どのような役割があるのでしょうか。
 従来からの「知識伝授型」プログラムでは、『指導者は、何らかの知識を教えること』が求められていました。これに対し、「体験学習」では、『指導者は、参加者と関わりながら、その学習を助けること』が求められます。一言で「指導者」と言っても、参加者とどのように関わるのか、その関わり方はさまざまです。
 以下に、指導者としての関わり方を整理してみました。ただし、一人で全ての役割を担うことはとても大変です。一人で何でもやろうと思わず、時と場面に応じて役割を使い分けたり、それぞれの役割を担えるスタッフとチームを組むなどの工夫をしましょう。
 自分が今、指導者としてどの役割を求められているのかを把握し、その場に応じた役割を担うことが大切です。

インストラクター
伝授型

 環境問題をより深く学習する場合など、専門的な知識や技術を伝達する。
インタープリター
解説型

 自然解説やネイチャーゲームなどにおいて、自然からのメッセージや感動体験を伝える。
 
ファシリテーター
促進型

 参加者の持っている力を引き出し、人の心の動きや状況に配慮した進行をする。
「ファシリテーター」の役割が注目されています。

2.ファシリテーター(進行役)とは?

*ファシリテート(facilitate)……容易にする,促進する

 環境学習や体験学習を行う際に、ファシリテーターとして、どのように参加者と関わっていけば良いのでしょうか。                                     
 ファシリテーターとは、参加者の心の動きや状況を見ながら、実際にプログラムを進行していく人のこと。ファシリテーターの存在によって、体験したことの意味が深められ、プログラムの意図や自分とのつながりが鮮明になり、学びも大きくなる大切な役割です。               
 ファシリテーターには、参加者の主体的な姿勢や学びのプロセスを妨げないように、活動が円滑に実行していない時や実施のルールが守られていない時、あるいはグループでの目標達成が難しいと思われる時などに、ヒントを与えたり、その場の状況に応じた柔軟な対応が求められます。     
 参加者自身が持っている力を引き出し、それを促進するために、以下の点に注意して実践してみましょう。

(1)参加者の主体性を尊重し、操作的な言動はつつしむ

プログラムの目標やねらいに固執するあまり、参加者の主体性や考えを無視して、議論に水を差し、指導者の意図を直接的に反映することは禁物。
 短期的に見て効果的ではあるが、長期的には学習効果や発展性は小さい場合が多い。

(2)プロセスをみる、理解する

 どのような過程を経て現在の討議があるのか、冷静に物事を見つめることが大切。
 そうすることで、どこに問題点があるのか、参加者の心の動きなどが見えてくる。
 プロセスを理解することで、問題の所在を明確にする手助けができる。

指導者自らが,自身の資質を磨くことも忘れずに!ファシリテーターは常に「自分」としての意見を持つことが大切!

(3)開放的な雰囲気づくりをする

 「こんなこと言ったら笑われないかな?」という心配をさせずに、何でも言い出せるような雰囲気づくりを!
 また、指導者自身が、その役割の責任感にとらわれ過ぎて緊張していたのでは、参加者の心を解きほぐすことはできない。
 失敗を恐れずに、参加者と一緒に学ぶ姿勢で取り組むこと。

(4)状況を見ながら適切な「介入」を行う

 「介入」とは、何らかの意図を持って相手に関わっていくこと。
 環境学習の場合では、あくまでも参加者主体の立場で行うものであって、迷った時に違った流れを提案するなど、解決への道筋をさりげなく示すことである。必要な時に行い、過剰に介入しないこと。

3.指導者に求められる能力

 環境学習の指導者に求められる能力は、大きく分けて2種類あります。一つは、直接的に参加者と関わって実施していくための能力。そしてもう一つは、プログラムや事業全体の企画やマネージメントに関する能力です。前述の能力は、「1.環境学習プログラムの種類と指導者の役割(P1)」で紹介したような能力になります。
 実際に環境学習を展開する上で、企画やマネージメントといった能力は必要不可欠な要素です。この能力を以下のような段階を追って習得するために、文部省では平成10年度より「野外教育企画担当者セミナー」として、全国各地で研修会を実施しています。
 また、広島県では平成12年度に「環境学習指導者養成セミナー」として、研修会を実施しました。

矢印


















 


企 

 








 
 アクティビティとは、個々具体の目標やねらいを持った、最小単位の行動のこと。
 このアクティビティを、新たに開発して作ることを言う。
役者

演劇の世界に
例えると・・・

役者

いろいろなタイプの役者を作る(集める)
 プログラムとは、一つ一つのアクティビティを組み合わせて、一連のつながりをもたせた全体のこと。
 全体の目的や参加者の要求に合わせて、アクティビティを関連づけながら組み立てることを言う。
脚本家

脚本家

いろいろな役者を使って、一つのストーリーを作る

 実施者の思いを形にしていく作業のことを言う。
 ただし、社会状況や資源などを念頭に置いて形にしていくことが必要。
企画者

企画者

今の流行やニーズ、実施場所などを踏まえて、興行を考える

 企画から実施に移る段階で必要なもの。
 事業そのものを動かすためのマネージメントと、それを動かす組織のマネージメントがある。
マネージャー

マネージャー

役者や会場のスケジュール管理、興行運営などを行う

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