○イワタイゲキ 伊豆地方から西の本州,四国,九州などの海岸の岩石地に生えるトウダイグサ科の多年生草本。夏季に地下部が波で運ばれて,砂浜に打ち上げられて分布することが多い。 希少性の他,安定した環境が残されている指標として選定した。 | |
○ベニバナボロギク アフリカ大陸熱帯の原産とされるキク科の1年草。 日本の暖地に第二次大戦に侵入して広がった。 山林の伐採跡や林縁,山火事の跡などに出現して大きな群落をつくることがあるが,本来の植生が回復すると消滅する。 3地点の調査において,唯一の帰化種であり,人為的変化,環境の変化が多いところの指標種として選定した。 | |
○コシダ 関東以南の暖地の日当たりの良いやや感想したところにはえるウラジロ科の常緑性多年生草シダ類。暗かった林床が明るくなった結果,繁茂する。 人為的影響や自然撹乱の指標のひとつとして選定した。 | |
○ヒトモトススキ 中部地方以南の海岸に生えるカヤツリグサ科の多年生草本である。塩沼地などの地下水位の高いところに生育している。小河川の流れの近くや湧水の付近に生育するため,窒素やりんの供給源を推測させる指標指標として選定した。 | |
○ホソバノハマアカザ 海岸の砂浜に生育するアカザ科の1年生草本。窒素の多い土地を好み漂着物の多い,汀線際に生育することから窒素分の多い環境の指標種として選定した。 |