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2007年7月31日の調査実施状況 -竹原市賀茂川河口部-

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月21日

 ◆資料◆

◆調査当日の様子◆

 ハクセンシオマネキの手招き

 ハクセンシオマネキ
干潟の入り口の河口部では,多数のハクセンシオマネキが出迎えてくれました。

現地集合

現地集合の写真
 地元の県立忠海高等学校をはじめ,県内の大学生などが調査に参加しました。
 潮が一番引く時間(午後5時)の2時間半前に現地に集合し,最初に調査の概要,調査方法,熱中症対策などの注意事項,班編成などについて説明をしました。

 川に沿って干潟に移動

 川に沿って干潟へ移動
潮が引いている途中なので,川の端を伝って干潟に進入しました。

調査ブロックの目印

調査ブロックの目印の写真
今回の調査の特徴が,20m間隔のブロック割りです。調査範囲が調査員に一目で判別できるように,旗を立てました。(赤丸が旗の位置)

 干潟の調査(1)

基質の調査
干潟の基質(礫,砂,泥などの割合)の分布を,調査員が一列に並んで調べています。

干潟の調査(2)

スナガニの生息数調査
 スナガニやハクセンシオマネキの生息数を調べました。カニは近づくと穴の中に隠れてしまいます。そこで,50cm四方の枠の中にある穴を数えて,生息密度を計算し,基質ごとに生息分布を調べました。
 この他に,20cm四方で深さ20cm程度を掘って,アサリや底生生物の数を調べるコードラート調査も行いました。

岩場の調査(1)

岩場の環境指標生物の調査
 広島県が選定した水の汚れを示す環境指標生物を中心に,一列に並んで生息数を数えました。
 高校生は,潮上帯付近ではカメノテとマツバガイを,潮下帯付近ではオオヘビガイ,ヒジキ,アナアオサの調査を担当しました。

岩場の調査(2)

群棲する生物の調査
 大学生には,環境指標生物のうちケガキやマガキ,ムラサキイガイなどの群生する生き物を担当しました。
 50cm四方の枠を使って被覆度(単位面積あたりの覆っている割合)を調べました。
 ムラサキイガイはほとんど見当たりませんでした。

まとめ

この他に海浜植物なども調べました。最後に調査を通じて,参加者の感想や意見交換も行いました。今回の意見を参考に調査方法の改良を検討していきます。

◆主な感想・意見◆

  • 学校の授業などで干潟での調査などを学んできたが,幅広い調査を一度に行う機会に参加し,経験できて良かった。
  • カメノテなどが多数いたので,数えるのが大変だった。
  • 基質の調べ方(見分け方)がよく判らなかった。
  • 数字で結果を見れたのが良かった。
  • 岩礁の地図を自分で作るところから体験したほうが良い。他の人が作った地図では判りにくい。
  • 野鳥なども調べると,干潟の保存に有効では。
  • 森と海の関係なども言われている。上流のダム等と干潟の関係について,どのように見ていったら良いか。

◆調査データの概要◆

 調査結果はこちら

◆海岸・干潟生物調査マニュアル(従来の調査方法)に基づく「水の汚れ」具合の判定◆

調査地点 竹原市賀茂川河口部周辺(ハチの岩) 調査日時 平成19年7月31日(火曜日)
15時00分から18時00分
指標生物名 点数 チェック 指標生物名 点数 チェック
ケガキ 20点 ヒジキ 10点
アオガイ 19点 × オオヘビガイ 9点
ムラサキインコガイ 18点 × イボニシ 8点
イロロ 17点 ヒザラガイ 7点
イワヒゲ 16点 × アナアオサ 6点
クロフジツボ 15点 × マガキ 5点
カメノテ 14点 ムラサキイガイ 4点 ×
イシゲ 13点 シロスジフジツボ 3点
マツバガイ 12点 ツノマタ(褐色タイプ) 2点 ×
ウミトラノオ 11点 タテジマフジツボ 1点 ×
チェック欄の○印の数(N) 13 <評価>
1 きれいな海(76点から100点)
2 少しよごれた海(51点から75点)
3 よごれた海(26点から50点)
4 大変よごれた海(0点から25点)
○印の点数の合計(T) 135
平均点(T÷N) 10.4点
評価点(平均点×8) 83.1点
評価
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