今年も8月6日の原爆の日を迎え,8時,平和記念公園で行われた広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に参列しました。野田総理ほか政府関係者や野党の代表者,アメリカ,イギリス,フランスの大使など,多くの方々が参列されました。
私たち広島県民は,核兵器がもたらす「人間的生の全体的破壊」を決して忘れてはなりません。核兵器のない恒久平和の実現を,世界に対して,強く訴え続けていくことは,私たち,広島の未来を担う世代が受け継ぐべき責務であります。私は,核兵器のない平和な国際社会を築くための新たな取組を,人類初の被爆地の知事として,ここ広島から始めたいと考えています。
具体的には,人類史上初の原子爆弾の被害を受け,また,その廃墟から復興した地に暮らし,平和がもたらす幸福と繁栄を享受している私たちの使命と役割を,「国際平和拠点ひろしま構想」としてまとめました。この構想に基づいて,核軍縮への取組を促し,核兵器廃絶に向けた大きなうねりを生み出し,さらに,広島市と協力して,廃墟からの復興のプロセスを各分野にわたって調査・研究し,取りまとめて,その成果を紛争終結国の国づくりに活かすなど,平和な国際社会の構築に貢献していきたいと考えています。
こうした取組を国内外の様々な主体とともに継続的に行うことで,核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け,着実に歩みを進めて参ります。
(今日は写真はありません)