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平成28年10月13日(木曜日)平成28年度広島・山口両県知事会議を開催しました

印刷用ページを表示する掲載日2016年10月13日

大崎上島町にて平成28年度広島・山口両県知事会議を開催しました。会場となった大崎上島町では,島の強みである豊かな自然環境等を学習素材とした「教育の島づくり」を目指し,多様な人材の受け入れによるグローバル人材育成を政策目標に掲げておられます。グローバル化の更なる進展を見据え,激しく変化する社会や地域の中で,柔軟に対応し,活躍できる人材は地域にとって不可欠であることから,本県では,「学びの変革」を先導的に実践するためのグローバルリーダー育成校を平成31年4月に大崎上島町で開校することとしております。この大崎上島町の素晴らしい環境で学んだ若者がグローバルに活躍していくことを強く願っております。

 会議に先立ち,国立広島商船高等専門学校の実習船ひかりの船上から,契島と大崎クールジェン株式会社を望みました。契島は島のほとんどが東邦亜鉛株式会社の契島製錬所となっており,日本の自動車鉛バッテリーの40%以上の鉛がこの島で製錬されています。「安芸の軍艦島」とも呼ばれています。大崎クールジェン株式会社は電源開発株式会社と中国電力株式会社が設立したものです。石炭火力発電所から排出されるCO2を大幅に削減させるため,大崎クールジェンプロジェクトを実施しており,取組は,国のCoolEarthエネルギー革新技術計画に示されたロードマップに「高効率石炭火力発電」及び「二酸化炭素回収・貯留」の技術開発として位置付けられています。

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また,明石港から中ノ鼻灯台までサイクリングを行いました。大崎上島町を1周するサイクリングコースは「おと姫サイクリングロード」と言われ,島の北側海域に群生するアマモの別名である「竜宮の乙姫の本結いの切りはずし」にちなんで名付けられております。広島県のサイクリングルートと言えば,「しまなみ海道サイクリングロード」を思い浮かべられる方が多いかと思いますが,「しまなみ海道」以外にも魅力溢れるサイクリングスポットがたくさんあることを御紹介したいと思い,一緒にサイクリングをさせていただきました。山口県におかれては,今年度から「サイクル県やまぐち」の取組を進められており,村岡知事が自らプロモーションビデオに出演されるなど,積極的な施策展開を図っておられると伺っています。両県,そして中四国地域がサイクリングの聖地となるよう,時には協力し,時には競いあいながら取り組んでいきたいと思います。

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次に,山々の湧き水と瀬戸内のきれいな海水が流れ込む,養分豊富な塩田跡の養殖池で,牡蠣・車海老・あさり等を養殖されているファームスズキを訪問しました。広島県の全生産量の約0.3%にあたる希少な高品質かき「広島プレミアムトップかき」に選ばれた国内唯一の塩田熟成牡蠣クレールオイスターや,広島牡蠣の原生種と言われる縦縞が特徴の縞牡蠣(ストライプオイスター)を養殖されています。また,広島県で唯一,車海老の養殖を行われています。

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会議は,明治8年から6年の歳月をかけて建築された大望月邸(海と島の歴史資料館)で行いました。会議では,地方創生の推進,サイクルスポーツを活用した誘客促進,中山間地域の活性化に向けた取組,女性の活躍促進・働き方改革等の4項目について意見交換をしました。山口県との会議は,今年で3回目となりますが,これまでの会議をきっかけに様々な連携施策が進んでおり,これからも山口県と広島県が力を合わせて,地方創生に取り組んでいきたいと思います。

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