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平成28年8月27日(土曜日)4回目となる「ひろしまラウンドテーブル」の開催です

印刷用ページを表示する掲載日2016年8月27日

「国際平和拠点ひろしま構想」に掲げる「核兵器廃絶のロードマップへの支援」を具体化するため,「ひろしまラウンドテーブル」の開催は今年で4回目を迎えました。これまで,「東アジアにおける核兵器に依存しない安全保障を実現するための提言」の取りまとめや,「核軍縮・不拡散アジア太平洋リーダーシップ・ネットワーク(APLN)」との連続会議などの成果を挙げてまいりました。御承知のとおり,5月,米国のオバマ大統領が,現職の大統領としてはじめて広島を訪問され,平和記念資料館の見学や被爆者との交流を通じて,核兵器による破壊の現実と被爆の実相に直接触れ,「広島演説」とも言うべき平和のメッセージを高らかに述べられ,核兵器廃絶に向けた強い決意を示されました。また,その決意を現実のものとするため,米国政府が核兵器の先制不使用を含む核政策の変更を検討していることが報じられています。今回の米国の核政策の変更が実現すれば,世界の核軍縮の政策にも大きな影響が期待できます。こうした米国政府の動きを後押しするため,広島県では,先月,核兵器の先行不使用政策を採用することを支持する書簡をオバマ大統領宛に送りました。また,APLNでも,米国の先行不使用政策を支持する声明を発出したところです。核軍縮の動きが停滞している今こそ,当然のことのように語られている核抑止が本当に必要なのかを根源的に問いかけ,タブーを排した,率直な議論が必要となってきます。広島は,安全保障戦略上の抽象的な議論の対象になりがちな核兵器が,実際に使用されるとどのような悲惨な結末をもたらすかを示しています。他方,平和の礎があれば,今の広島のような復興・発展が可能となることも示しているのです。この特別な場所において,今日から29日までの3日間,忌憚のない議論をいただき,共通の認識を積み重ねていくことで,各国の立場の違いを乗り越え,東アジアにおける,そして国際社会における,核兵器廃絶に向けた具体的なプロセスを進展させていきたいと考えています。

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