平成２３年３月１９日（土曜日）　県政知事懇談最終回，広島市を訪ねました

　県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」もいよいよ最終回。最終回の今日は広島市を訪問しました。　

　初めに，ＮＰＯ法人もちもちの木が運営されている広島市西区の多世代交流広場「古田のおうち」を訪問しました。もちもちの木は，認知症高齢者のグループホームのほか，デイサービスや地域交流活動も行っておられ，今日もお年寄りから子どもさんまでたくさんの方がいらっしゃっていました。古田のおうちには，地域でお一人で暮らしておられる高齢者の方同士でお茶を飲みながら話ができる場所が設けてあったり，子どもたちがお年寄りたちが話をしている間を縫って走り回ったりと，本当に賑やかで元気溢れるおうちでした。

　次は，広島駅南口近くにある「愛友市場」を訪問しました。愛友市場は，戦後すぐから広島の台所を支える市場として栄え，現在も，魚屋さんや八百屋さんなどを中心に対面対話で販売する市場として，広島の玄関口の名所となっています。昔ながらの店舗のたたずまいと対面で販売するといった特徴を活かして，多くのお客様に来ていただきたいと市場ではいろいろな取組をされています。最近では，広島駅からマツダスタジアムへの導線となっていることから，野球観戦前に色々な食べ物やグッズを購入して行かれる方が増えているようです。アツアツのコロッケや美味しいものを買ってスタジアムに行く，カープ観戦の醍醐味ですよね。

　視察の最後は，広島市中区にあるＮＰＯピースビルダーズが運営されている「カフェパコ」を訪問しました。ピースビルダーズは，紛争後の国々の復興支援に関わる調査研究や人材育成，平和構築に関するイベント等を開催されているほか，フェアトレード物品の販売等にも取り組んでおられます。こちらのカフェパコでは，ルワンダで作られたコーヒーやエコバッグ等を販売されていました。

　１６時２０分から，広島市南区のゆめタウン広島の２階をお借りし，県政知事懇談を行いました。今回は，広島市という都市部を会場としたこともあってか，食を通じて子どもたちの健全な成長を目指す方，引きこもりがちな青少年や障がい者への支援に取り組んでおられる方，父親の子育て参加への支援に取り組まれる方など，最近の社会情勢を反映する分野で活躍されている方が多かったようです。さらに，紛争地域に対する復興支援や人材育成に取り組むなど，平和都市ひろしまを象徴する活動に取り組む方など，これまで以上に幅広い分野に携わる方々に参加いただきました。

　知事懇談終了後，ゆめタウン広島のご協力のもと，東北関東大震災による被災者支援のための募金活動を行わせていただきました。正に今現在も行われている被災者の救済や今後の被災地域の復興には，継続的かつより一層の支援が必要となります。こうした趣旨をご理解いただき，この日も多くの皆様にご協力いただきました。県では，皆様からお寄せいただいた義援金と同額の拠出を行うことにより，皆様のお気持ちを倍にして被災地にお届けします。県民の皆様の長期にわたるご支援をお願いいたします。