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平成22年7月24日(土曜日) 県政知事懇談で大竹市を訪ねました

印刷用ページを表示する掲載日2010年7月24日

 江戸中期から伝わる伝統行事「ひな流し」で使われる「流し雛」です。

流しひな1

 今日は,県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」として,ひな流しで知られる大竹市を訪問しました。大竹市青少年育成市民会議では,雛の頭,折敷(おしき),紙雛を乗せて流す桟俵(さんだわら)まで手作りし,該当する年齢の女の子の居るご家庭にお送りするまで,全てボランティアで行われているそうです。

 はじめに,松ヶ原町の野菜直売所「わくわくファーム」を訪問しました。地域活性化のためと地元産品の販売のために,平成20年に使われなくなった農協の支所を活用して開設されたそうです。今日もお客さんがたくさん来ておられ,野菜等を生産する人も,お店の人も,お客さんも,皆顔見知りで楽しそうに会話されていました。

わくわくファーム1わくわくファーム2

 次は,市内中心部へ移動し,大竹市暴力監視追放協議会の方々のご案内で,本町,新町,スペイン通り商店街に設置してあるストーンアートを見学して歩きました。もともとは,高校生への「おはよう」の声かけ運動から始まったとのことで,高校生や地元の子どもたちとの交流が深まり,招待された高校の文化祭でストーンアートに出会ったのがきっかけだそうです。地域の皆さんで協力して創作されており,奇怪な岩の形を巧みに活かして,実に素晴らしい作品が飾られています。駅前,中学校前,警察署前,神社の境内,商店街,市役所前,色々なところに設置されているそうです。ストーンアートを探して歩くのも楽しそうですね。

ストーンアート1ストーンアート2ストーンアート3ストーンアート4ストーンアート5ストーンアート6

 この後,ポンプやコンプレッサー等のメンテナンスを請け負っている企業をお訪ねしました。大竹市の中心産業である石油化学工業において,こういった機械のメンテナンスは非常に重要で高度な技術を要するそうです。最近では,これらの技術の若手技術者への伝承が大きな課題となっていることから,同業の数社で技術創出センターの立ち上げを計画中だそうです。重工業都市として成長してきた大竹市ならではの課題ですね。

プラントメンテナンス1プラントメンテナンス2

 午前中の最後は,親と子の本の広場「あいいく館」を訪問しました。絵本を通して,親子の絆や子どもの心を育てることに取り組んでおられ,こちらでも閉園された幼稚園を無償で提供されたり,日々の活動をボランティアの方々によって運営されるなど,やはり自主的な取組が行われていることが印象的でした。

あいいく館1あいいく館2

 午後から,市立図書館2階のギャラリーおおたけを会場にして,県政知事懇談を行いました。大竹地域は,雛流し,手すき和紙,神楽などの伝統行事と,行事を支える工芸品・産品が相互に関連付けられていて,いずれも,それらを受け継いで守っていこうとする方が尽力されていることを感じました。また,比較的新しい昭和の時代からのものではありますが,石油・化学プラントの発達した地域であるために,独自の技能や技術者が育ってきた地域であり,その技術も伝承していかなければならないという特有の課題も抱えていることが良く分かりました。

 なお今回,参加していただいた二人の高校生の方が,二人とも,今後も地元を離れずに暮らしていきたいとお話してくださり,とても嬉しく思いました。

懇談会1懇談会2

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