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平成22年7月10日(土曜日) 県政知事懇談で福山市を訪ねました

印刷用ページを表示する掲載日2010年7月10日

 今日は,県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」として福山市を訪ねました。宝さがしは,昨年12月から開始して今日で10回目を迎えました。

 初めに,今津町の本郷川河川敷を訪れました。こちらでは,今津学区明るいまちづくり委員会が中心となって,地域を流れる本郷川の河川敷の美化に取り組んでおられます。草刈,清掃などの環境美化活動は,河川敷をきれいにすることはもちろんのこと,防犯対策や教育活動,そして何よりも地域全体で協働することによるまちづくり意識の高揚に繋がっているとのことでした。確かにたくさんの住民の方々に出迎えていただき,その一体感は実感できました。

福山宝さがし1福山宝さがし2

 次に,日本はきもの博物館を訪問しました。松永の下駄産業100年を記念して設置された日本で唯一のはきもの専門の博物館です。明治初期,製塩に使用する薪を使って下駄の製造を始めたのが松永下駄の始まりで,明治30年代のピーク時には年間5600万足の生産を誇る日本一の生産地となりました。今でも,日本産下駄の約6割の生産を占めているそうです。館内をご案内いただいた丸山館長さんも下駄を履いておられました。

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 この後,備後畳表となるい草の栽培田と畳表の製造場を見学しました。備後地方は,熊本県,福岡県に次ぐ3番目の畳表の生産地。昭和40年代のピーク時には1500ヘクタールを超えるい草の栽培地があったものの,今では7ヘクタール11生産者にまで減少したとのこと。後継者問題など課題は多いですが,最高品質の畳表として,まだまだ全国に向けてがんばっておられます。

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 午前中の最後は,市内中心部の久松通り商店街と本通り商店街を訪れました。久松通り商店街は,アーケードを撤去し,電線地中化工事や街路灯整備等を進めておられ,開放的な商店街に生まれ変わり若い人も多く訪れるようになったそうです。また,本通商店街では,活性化のために「えーこと市」を毎月第3土曜日に開いて産直市やリサイクル市などのイベントも開催しているそうです。

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 午後から,まなびの館ローズコムで県政知事懇談会を行いました。今回も,高校生から70歳代の方まで,色々な取組やお考えを持っていらっしゃる方に参加いただきました。子育て支援ボランティアに取り組まれる方,産業支援コーディネーター,子ども向けの安全マップ作成に取り組まれる方,地元産品食材の販売所を運営される方など,幅広い分野にわたっていますが,実は皆さん,「他にやる人がいないので,それならば自分がやってみよう」ということで取組始めたという方ばかり。福山地域の方々は,まずは一歩踏み出そうという行動力,実行力,あるいは独立意識が非常に高いのだと実感しました。ただ,少子高齢化が進み,多様化した現代社会においては,一歩踏み出した後の横のつながりや広がりが必要ということを皆さん感じられ,そのために地域が一体となって協働する方向に向かっている,そのように感じました。

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