平成27年度社会教育主事講習【Ｂ】（広島会場・福山会場）報告

この講習は，社会教育法第９条の５の規定及び社会教育主事講習等規程に基づき，文部科学大臣から委嘱を受け，社会教育主事となりうる資格を付与することを目的として実施するものです。
国立教育政策研究所社会教育実践研究センターを主会場とし，インターネットを活用したライブ配信によって，広島，福山，新潟，静岡，鳥取，島根東，島根西，愛媛，沖縄の９会場で実施しています。

期間

平成28年１月20日（水曜日）～平成28年２月26日（金曜日）

会場

【広島会場】　広島県立生涯学習センター
【福山会場】　まなびの館ローズコム

受講者数

【広島会場】　14名
【福山会場】 　８名
　※分割受講者を含む。

主な内容

【講義】生涯学習概論・社会教育計画・社会教育特講
【演習】社会教育演習（宿泊研修，現地研修等を含む。）　

※プログラムの詳細はこちらから

講習の様子

主会場からインターネットによってライブ配信される講義を聴講しました。
講義では，地方の実施会場からの質問についても，ファクシミリ等により，直接講師に答えてもらうことが可能です。
休憩時間には，各会場同士で講習の様子について情報交換したり，受講者同士で簡単なゲーム（アイスブレイク）を行ったりし，長時間の学習の疲れを癒しました。
和やかな雰囲気の中でも，皆さん大変熱心に受講され，活気のある講習となりました。　

宿泊研修　社会教育演習「学習要求把握とプログラム」
　１月27日（水曜日）～１月29日（金曜日）　（２泊３日）

中四国地方の５会場合同で，国立江田島青少年交流の家において，宿泊研修を実施しました。
広島会場11名，福山会場６名，島根東会場12名，島根西会場２名，愛媛会場13名の合計44名の受講者が参加されました。
学習課題の把握とプレゼンテーションの技能や，レクリエーションの意義と展開等について知識や技能を身に付けるとともに，学習課題を把握するための理論やスキルを高めるためにグループワークの理論や手法について学びを深めていきました。また，宿泊や青少年教育施設のアクティビティ等の体験を通して，学習者間のコミュニケーションを図るほか，青少年教育施設についての理解を深める機会にもなりました。

グループワークの実際，ファシリテーションの基礎
講師：広島県立生涯学習センター 社会教育主事　大名克英
講師：広島県立生涯学習センター 社会教育主事　寺川博人

青少年の体験活動の意義と実際
講師：国立江田島青少年交流の家　企画指導専門職　小早川崇　

プレゼンテーションの技能
講師：島根県立東部社会教育研修センター　研修調査課長兼社会教育主事　日野伸哉

 現地研修　社会教育演習「教育施設整備の動向」
　２月18日（木曜日）

広島県立美術館と広島県立図書館を訪問し，それぞれの施設概要や事業内容の説明等を聞き，施設を見学させていただきました。
二つの異なった特色ある社会教育関係施設を見学し，先進的な取組や事業の内容について情報を得て，教育施設の整備の動向に対する理解を深めることができました。

広島県立美術館　  

広島県立図書館　 　

社会教育演習　「事業計画立案の実際」 
　２月22日（月曜日）～２月26日（金曜日）

　講師：
　【広島会場】広島県立生涯学習センター 社会教育主事　大名克英
　【福山会場】広島県立生涯学習センター 社会教育主事　寺川博人

社会教育主事の主要な職務の一つである「社会教育計画の策定」の視点と手順について，演習を通して総合的な理解を図るとともに，事業計画立案の基本的な知識・技術の習得を図ることをねらいとして実施しました。　
３～４人で構成するグループごとに，青少年教育・成人教育・高齢者教育の３つの分野から具体的なテーマを設定し，社会教育計画の体系と具体的な事業の内容や指標を考える演習を行いました。計画策定段階から評価を意識して事業計画を立案するために必要な視点と手順について学びを深めていきました。皆さんは，それぞれのテーマに向き合い，課題解決のための取組を熱心に話し合いました。
演習の最終日には，広島・福山会場のそれぞれで，受講者の所属長の皆様にも御臨席いただき，本演習のまとめとなる成果発表会を行いました。各グループとも発表の仕方に様々な工夫がなされ，会場は大いに盛り上がりました。