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意欲を育む自然体験活動推進事業「里山夢体験」 【事業・学習プログラム事例】

分野:青少年教育
事業形式:学級・講座
学習展開方法:参加型

事業の様子
事業の様子の写真1
アドベンチャーラリー
「ウォールに挑戦」

事業の様子の写真2

炊さん活動
「弁当作りコンテスト」

事業の様子の写真3
創作活動
「凧作り」
特徴○豊かな自然環境に囲まれた里山で,年間5回の宿泊を伴う集団での生活を通して,いつもとは違う場所で,新しく出会う人たちと様々な体験をすることにより,他者とのコミュニケーションを図ったり,活動に挑戦したりするなど,好ましい変容が見られ,約7割の子どもたちが再登校(高校に進学も含む。)に結び付き,大きな成果を挙げている。
○様々なことへチャレンジすることをコンセプトに,チャレンジタイムや創作活動などを繰り返し仕組むことにより,視野や人間関係を広げたり自分を見つめ直したりできるようにプログラムが作られている。
○ユースサポーターが,里山夢体験の活動の中で子どもたちの様子を細かく把握し,生活や活動を支援する役割を担っている。
※ユースサポーター:社会人,大学生を対象に体験活動の指導・支援の技術の習得,コミュニケーショントレーニング,リスクマネジメントなどの研修を受講した人
概要

《趣旨》 
 里山夢体験 ~体験や交流を通して自分を見つめ,本当に大切なものをみつける冒険の旅へ!~ 
 悩みを抱える児童生徒が自立した人間として成長するよう,宿泊を伴う共同生活による 体験活動を提供することで,意欲を育み,自主性や主体性を培うための支援を行う。

《協力機関》
 
大学,NPO法人,市町適応指導教室など教育関係機関と連携し,調査研究プロジェクト委員会を設置

《募集対象者及び定員》  
 県内の小・中学校で不登校及び不登校傾向にある児童生徒30人程度(原則として,保護者同伴)

《内容》

 1 里山夢体験

期日
(総泊日数9泊14日)

内容

活動のコンセプト

参加者

 19月25日(金曜日)~27日(日曜日)秋のアドベンチャー!
 ・ アドベンチャーラリー「巨大迷路に挑戦」
 ・ 創作活動「焼き板作り」
 ・ 野外料理「手作りピザ」
 ・ チャレンジタイム「竹馬・剣玉名人」
出会いへのチャレンジ!

小・中学生 4名
保護者 4名
ユースサポーター4名
運営スタッフ 10名
合計 22名

 210月30日(金曜日)~11月 1日(日曜日)家族の交流アドベンチャー!
 ・ アドベンチャーラリー「ウォールに挑戦」
 ・ 創作活動「ハンカチの草木染」
 ・ 野外料理「弁当づくりコンテスト!」
家族の絆を深める
チャレンジ!

小・中学生 8名
保護者 9名
ユースサポーター 7名
運営スタッフ 9名
合計 33名

 311月14日(土曜日)~15日(日曜日)子ども交流フェスティバル!
 県内の適応指導教室等との交流
 ・ 自主企画「子ども交流会」
 ・ 創作活動「葉脈しおりづくり」
 ・ 食の集い「バーベキューパーティー」
 ・ チャレンジタイム「竹馬・剣玉名人」
交流へのチャレンジ!

小・中学生 13名
保護者 7名
ユースサポーター 6名
運営スタッフ 12名
合計 38名

 412月23日(水曜日)~ 25日(金曜日)冬のアドベンチャー!
 ・ ユースサポーター企画「クリスマス会」
 ・ ケーキ作り・ 創作活動「凧作り」
 ・ チャレンジタイム「竹馬・剣玉名人」
可能性へのチャレンジ!

小・中学生 17名
保護者 10名
ユースサポーター 9名
運営スタッフ 14名
合計 50名

 51月29日(金曜日)~ 31日(日曜日)春のアドベンチャー!
 ・ アドベンチャーラリー
 ・ 創作活動「フォトスタンド作り」
 ・ 創作料理「本格ギョウザ作り」
 ・ チャレンジタイム「竹馬・剣玉名人」
 ・ 里山フィナーレ「思い出と夢を語ろう!」
旅立ちへのチャレンジ!

小・中学生 16名
保護者 9名
ユースサポーター 12名
運営スタッフ 14名
合計 48名

■感想■

児童・生徒
 ・友達ができたことがよかった。
 ・野外料理で火を起こすことができてよかった。
 ・里山夢体験で出会った人たちや学んだことを思い出にしながら頑張ろうと思っています。

ユースサポーター
 ・子どもたちの楽しそうな姿や真剣に取り組む姿を見て,楽しいと思える場があることは大切だと思った。
 ・雰囲気作りや気持ちの引き出し方,良い変化を見つけることなど常に考えながら接していきたいと思う。

2 意欲を育む自然体験推進フォーラム

日時 平成22年2月17日(水曜日)
テーマ 「不登校児童生徒の自立への意欲を育む支援の在り方」
【実践発表】
 「意欲を育む自然体験推進事業(里山夢体験)の取組を通して」
【調査研究報告】
 「自然体験活動に参加した不登校児童生徒の内的体験過程」
【シンポジウム】 「不登校児童生徒の自立への意欲を育む支援の在り方」
 シンポジスト 保護者,NPO法人体験活動指導者,市町適応指導教室,教育行政機関

成果等・活動プログラムに継続的な内容のもの,挑戦的な内容のものを取り入れることで,毎回子どもたちは意欲を持って参加し,積極的になってきたと考えられる。
・ユースサポーターには,3年目になる者が4名,2年目になるものが2名おり,事前の打合せが少ない中,効率よく児童生徒の情報や配慮すべき内容を共有でき,かかわり方を指示しやすかった。そのため,子どもたちにより効果的に接することができ,子どもたちは,「ユースサポーターに会いたい」という気持ちから,継続的参加につながった子どもも多い。
・本年度は,保護者に事業の趣旨を理解していただき,子どもとともに宿泊をして参加した保護者が7家庭あった。子どもの活動する姿を 直接見ながら,声かけをしたり,一緒に活動する中でふだん見られない子どもの活躍や頑張りを知ることで,親子関係を見直したり,深めたりすることにつながっていた。
・本年度の参加児童生徒は,実参加数が18名であった。また,病気等の理由で実際に参加にはつながらなかったが,保護者が見学に来たり,問合せをしたりした子どもが3名あった。様々な媒体への広報活動や適応指導教室との連携,保護者説明会の開催等での広報に成果があったと考える。
・本年度の参加児童生徒のうち,再登校6名を含め登校の改善が見られた児童生徒は,14名(全参加者の約78%)となり,中学校3年生の生徒2名は,高校進学を希望することができた。
問合わせ 広島県立福山少年自然の家
 〒720-0542 福山市金江町藁江619-2
 Tel 084-935-7166
 Fax 084-935-7179

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