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安田女子大学・安田女子短期大学との連携 安東公民館の取り組み 【事業・学習プログラム事例】

分野:地域の教育力
事業形式:プロジェクト
学習展開方法:参画型

 

事業の様子
事業の様子の写真1
ファミリーコンサートの様子
事業の様子の写真2
子どもまち探検クラブの様子

事業の様子の写真3

保育科授業の様子

特徴 学生が公民館事業(地域活動)へ参加・参画する機会を提供
 ・平成16年度に行われた安東公民館での取り組みでは,学生が公民館事業(地域活動)へ参加・参画する機会を提供した。子育てオープンスペースへの学生の受け入れ,つどい広場でのファミリーコンサートの企画・運営,子どもまち探検クラブの企画・運営などであった。住民の学習成果が学生を育み,学生の学習成果が地域に生かされた取り組みになった。
概要

《事業までの経緯》
 広島市安東公民館のある地域は,安川を挟んだ北の丘陵地に毘沙門台・弘億などの大型住宅団地が連なる閑静な住宅街である。団地と団地の狭間の谷には,古くからの農地や民家が残っている。
 地域内には,安田女子大学があり,下宿生をはじめとする学生の力を,地域づくりに活用していく方策について安東公民館では,考えておられた。そこで,地域内にある大学と公民館との連携のあり方を探るために,平成16年度の一年間,事業の試行を行った。

《内容》

 
 

内容

効果

取組み(1)

子育てオープンスペースへの学生への受け入れ

公民館と子育て支援ボランティアグループ「子育てサポーターの会」が協働開設している子育てオープンスペース「たんぽぽ」へ,保育士・教員を目指している学生の受け入れを行う。

・学生が参加することで,いつものスペースに賑わいが生まれた。
・参加した親子から若い世代が子育てに関わること自体がうれしいとの声。
・学生の学習の成果が,運営するスタッフの刺激。
・学生の受け入れは,学生を育むだけでなく,地域を育む。
取組み(2)

つどいの広場事業への学生参画・参加
―ファミリーコンサートの企画・運営―

ファミリーコンサートにおいて,大学のクラブ・サークルの発表の場として,また,学習グループとの交流を図る場として開催。

・学生が地域活動に関わることの楽しさや魅力,地域の方に喜んでもらえるという充実感を感じ,活動の場を学内だけでなく,地域へも広げるきっかけとなった。
・地域住民が学生を,大学を高く評価。今後の連携にも期待。
・学生のアイディアが数多く事業に生かされた。改めて青年層の視点で,公民館事業を考えるヒントを得た。
取組み(3)

地域魅力再発見事業への学生参画
―子どもまち探検クラブの企画・運営―

・学生の視点でまちの魅力を掘り起こし,魅力再発見事業を企画する。大学ボランティア部と共に,「子どもまち探検クラブ」の企画・運営。

・企画づくりには,子どもを対象にしたまち歩きマップや地域の子育てマップなどを数多く手がける市民活動グループをアドバイザーに,学生と地域を歩くところから始めた。実際に歩くことにより,地域の魅力を子ども達の気づきから学んでいた。
取組み(4)

保育科授業への住民参画・参加
―未来の保育士を地域で育む取り組み―

・「大学側だけでなく,地域にもメリットのある協働を」という思いから,子育てオープンスペースたんぽぽを運営する「子育てサポーターの会」,公民館や地域の集会所で活動する育児サークルへ声をかけ,取り組みに共感・賛同する者が集まり,大学側と授業内容について協議する場を設けた。

・多くの反響から,大学と地域とが連携して授業を行った成果があり,地域の子育て向上につながった。

《平成20年度の状況》
 この取り組みは,平成16年に一地区公民館と地域内の大学との連携の在り方を模索する,試行的な取り組みとして実施した。
 16年度の取り組みが契機となり,その後3年間,子育てオープンスペースへの学生の受け入れや,公民館事業への学生の参画,「安田女子大学教育総合研究所―生涯学習部門―」との公開講座の企画実施などを実施してきたが,現在は安田女子大学日本語教育サークルとの共催事業「日本語教室」の開催のみ実施している。
 平成20年度に入り,多くの大学を抱える安佐南区では,区役所が中心となり「地域連携協力に関する協定」を各大学と順に締結していくことになった。大学と地域との連携について,また,新たな扉が開かれたと感じている。安東おいても,地域のニーズと大学のニーズをきめ細かく把握しながら,安田女子大学をはじめ区内の大学との連携について,再び,取り組みをスタートさせる時期にあると考えている。
成果等 【成果や今後に向けて】
・この取り組みにおいて,連携のあり方として,大学での公開講座だけではない,多様な大学と公民館との連携のあり方・大学と地域住民との協働の可能性を見出すことができた。
・青年層の利用が少ない公民館にとって,学生たちの存在は,事業そのものを変える大きな力をもっていた。
・大学にも地域にもメリットが生まれるために,公民館が,大学と立地地域とを結ぶパイプ役として役割を果たしていくことが大切である。
問合わせ 広島市安東公民館
広島市安佐南区安東2丁目16番42号 Tel,Fax: (082)878-7683 
E-Mail:yasuhigashi-k@hitomachi.city.hiroshima.jp

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