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自治振興区で引き継ぐ愛鳥活動 【事業・学習プログラム事例】

~学校との連携から地域活動へ~ (帝釈自治振興センター)

分野:環境
事業形式:諸集会
学習展開方法:参加型

事業の様子

事業の様子の写真1
給餌活動
事業の様子の写真2
巣箱かけ
事業の様子の写真3
カレンダー

特徴

 この取組は,帝釈小学校で,約半世紀にわたって続けられてきた愛鳥活動を,休校とともに途絶えさせてはいけないという思いから活動を自治振興区の取組として引き継いだものである。
 また,帝釈自治振興区の組織の中に児童部があること,そして,帝釈地域の児童のみならず,統合した東城小学校の児童にも参加を呼びかけて活動が広がっていることも特徴である。

概要

《背景》
 帝釈小学校では,昭和39年から児童による愛鳥活動(探鳥会,給餌,愛鳥カレンダーの作成等)が続けられてきた。少子化が進む中で,平成22年4月帝釈小学校が休校となり,帝釈地域の子どもたちは東城小学校へ通うこととなった。地域から小学校がなくなったことによって,同時に小学校が取り組んでいた地域での児童の活動もなくなってしまった。

《目的》
 帝釈小学校で行われてきた愛鳥活動を,子どもと大人が一緒になって活動する地域活動として引継ぎ,今後も地域の伝統的な活動として推進していく。このことにより,自然を愛する心や郷土愛を育むとともに世代間の交流や子どもたちの社会参加を図る。

《対象》
 帝釈地域とその近隣の子ども,保護者,地域住民

《期間》
 平成22年12月~平成23年3月

《場所》
 帝釈峡まほろばの里交流促進センター及び周辺

《内容》
○自治振興区内での話し合い …目的の明確化,方法・計画の打ち合わせ等
○広報紙「帝釈自治振興区 しんこうセンターたより」での参加,協力の呼びかけ
 (URL:http://www5.ocn.ne.jp/~taishaku/221206.pdf
○給餌活動,野鳥観察
 自治振興区のメンバーとともに統合した東城小学校児童と保護者たち約40人が参加した。給餌台は2カ所あり,ヒマワリの種やトウモロコシ等を置いている。シジュウカラやヤマガラ等の小鳥がついばみに来る様子も観察した。
1月 愛鳥カレンダーの作成…子どもたちの描いた鳥の絵を掲載し,帝釈地域の全戸へ配布
2月 巣箱かけ

《参加者の声》

  • 伝統行事として続いてきた帝釈小学校の愛鳥活動を,帝釈自治振興区の行事として継続していただいて良かった。愛鳥活動を通して,子どもたちに命の大切さを知ってもらいたい。
  • 親子2代で参加した。親になって参加してみて,小学生の時には,ただ行事としてやっていたが,今になれば意味深いことなのだとよくわかる。
  • 東城少女バレーボールチームの保護者として参加した。初めて参加して仲間の輪が広がって良かった。この活動が帝釈地域以外にも広がれば良いと思う。
成果等

《成果》
 長年継続している活動のため,親子2世代で愛鳥活動に取り組む家庭も多い。この共通の活動を通じて家庭内や地域内での自然愛護,生命尊重についての話題も増え,世代間のコミュニケーションが豊かになっている。また,小学校の統合により新しくできた友達を誘って参加するなど,他地域との交流の範囲も広がっている。そして,このことは自らの地域を肯定的に見ることもにもつながっている。

《今後に向けて》
 帝釈小学校は,自然観察等の環境教育に力を入れてきた。これまでは小学校と地域が連携した活動であったが,小学校での活動を今後は地域活動として,自治振興区が受け継ぐことになった。地域主体の活動の中で,子どもたちの自然を愛する心,環境を守る態度を育んでいくことが期待される。

問合せ

帝釈自治振興センター
〒729-5244 広島県庄原市東城町帝釈未渡2021
電話:08477-6-0055(ファクシミリ兼)
URL:http://taishaku.server-shared.com/
E-メール:taishaku@vesta.ocn.ne.jp

 

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