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事業・学習プログラムの作り方

事業・学習プログラムの作り方

住民のみなさんが学習活動を通じてまちづくりに参加したり,自主的な学習活動が広がっていくためには,そのきっかけとなったり,内容をさらに深めるなどのさまざまな学習機会を充実させることが大切です。

住民の学習機会となる事業や講座等は,つぎの流れ(サイクル)で行われます。

準備活動(実態や課題を把握する)

学習目標設定

計画(企画立案)

実施

事業の評価

改善・次回計画に役立てる

ここでは事業や学習プログラム作りの準備段階と計画段階の留意点やヒントをご紹介します。

準備活動

地域の実態や課題をとらえる 

事業や講座を具体的に計画する前に,該当地域の現状や特性,学習環境,学習ニーズなどについて知ることが大切です。

実態や課題を踏まえることで,「この課題に対応するためにこの事業を行おう。」「こういう実態があるからこれが一番よい方法だろう。」という分析に基づいた判断ができます。

経験やカンだけでなく,客観的なデータに基づいた準備も大切です。

1 市町の概要の整理 (ここはどのような市(町)でどのような人が事業の対象となるのか)

  • 地勢,人口構成など  都市化(過疎化),高齢化率,産業従事者の増減 など
  • 住民の生活状況    就労状況,昼夜人口比率,余暇の過ごし方 など
  • 教育,文化的環境   学校数,生涯学習関連施設数 など
    *市町の振興計画,中長期計画,答申,などが参考資料となります。

2 当該教育分野の現状と課題 (これまでどんなことをやって何が課題なのか)

  • 施策の整理 関連部局の施策も含めて,この市(町)でどんな施策が打たれ,展開されているか。
  • 事業の分析 どんな事業が行われ,その評価はどうか。民間等で類似の事業があるのか。
    *市町の生涯学習/社会教育推進計画,施策点検票などが参考資料となります。

3 学習ニーズ (住民は何を学びたいと望んでいるのか)

*学習意識調査や過去の事業アンケートなどが参考資料となります。

 これらのことを一度に調べることは難しいかもしれませんが,行政資料や広報資料などを活用したり,意識調査などを行い,経験だけでは見えないニーズを把握する取組みが必要です。 

計画

学習プログラムとは

 学習プログラムとは,住民のみなさんの学習を支援するための計画です。
学習プログラムの意義

  • 事業のねらい,実施・展開の過程が客観的に把握できる。
  • 事業の意義や必要性を学習過程の中で示すことができる。

学習プログラムの構成要素

  • 事業名
  • 事業目的,ねらい
  • 事業主体
  • 参加対象,定員
  • テーマ
  • 学習期間,時期,時間
  • 学習場所
  • 予算(費用)
  • 学習内容
  • 学習方法
  • 学習支援者

学習プログラムの種類

  • 年間計画 1年間に行われるすべての学習機会や学習支援をまとめた実施計画
  • 個別事業計画 個々の事業ごとにつくられる運営計画
  • アクティビティ 各回ごとの詳細な活動順序や流れが示されたもの

年間計画 □□市年間事業計画

  • 町民憲章
  • 教育目標
  • 行政目標
  • 計画
事業名趣旨対象会場
家庭教育支援事業成人公民館
青少年育成事業青少年○○センター
高齢者活動支援事業高齢者公民館

個別事業計画 家庭教育セミナー

  • 趣旨
  • 主催 □□町教育委員会
  • 対象 乳幼児の親
  • 会場 □□センター
  • 回数 全3回
  • 展開
 テーマ内容資料講師
1乳幼児の発達   保健センター
2お父さんの子育て ○○○○
3・・・  

アクティビティ

テーマ「お父さんの子育て」

導入

  • オリエンテーション
  • VTR

展開 

  • 説明
  • 体験
  • ワークショップ

まとめ

  • 教材
  • 準備物 

学習プログラムの作成

年間計画等に基づき,個別の学習プログラムを作成する場合,つぎのことを具体的に決めていきます。

  • 回(コマ)
  • 期日
  • 学習主題
  • 学習内容
  • 本時の目標
  • 学習方法  →「◆学習方法の検討」で簡単な解説をしてあります。
  • 講師
  • 時間数
  • 教材,教具
  • 経費

学習プログラム作成の留意点

  1. 事業の目的を達成するためのテーマを十分検討すること事業の目的に合ったテーマ設定とともに,どのような視点からそのテーマを取り上げるのかという検討をはじめに行うことが大切です。
  2. 連携・協働の視点を入れる
  3. ネーミングやキャッチフレーズの工夫事業や講座の内容がわかりやすく伝わり,「面白そう」「参加してみようかな」と思われるような魅力的な表現を。
  4. 講座内容を詰め込みすぎないひとつのプログラムで学習できることは限られています。目指すものを絞り込み,あれこれと詰め込みすぎないこと。
    思い切って内容を精選しましょう。

学習方法の検討

学習活動を進めていくにはいくつかの方法があります。

学習テーマ,内容に合った方法を導入することが大切です。

1 学習方法の特徴

集合学習    複数の人が特定の場所に集まって学ぶ方法です。

1 集団学習
講座,教室,サークルなどのように,参加者が一定の目的のもとにあつまって学習します。
参加者同士の話し合いや学び合いができる組織がつくられるところに意義があります。

2 集会学習 
講演会,展覧会などのように,そのつど希望者が参加する学習方法です。
講師方向から学習が進められる場合が多く,参加者相互の関係は薄いのが特徴ですが,
講師から参加者への知識の伝達,学習成果の発表などに効果的な方法です。 

アウトリーチ
個人学習

個人が計画的・継続的に一人で学習する方法です。
媒体利用学習(放送媒体や印刷媒体,電子媒体,通信教育を活用した学習)
施設利用学習(個人で図書館で学習,博物館での見学など) があります。

2 学習者の主体性を生かした学習方法

参加型学習 (ワークショップ)

 参加者が主体的に議論に参加し,体験を通じて学んだりする中で,知恵や経験を出しあい相互に刺激しあい学びあう学習方法です。

一般的に次のステップで行われます。

1 導入

参加者同士がうちとける段階。アイスブレイクと呼ばれるゲーム等を通じて,展開につなげる流れが作られます。

2 展開 

グループでの活動や話し合いを通じてテーマに気づき,学習内容を発展させ,学習結果をまとめます。

具体的な方法には,

  • ロールプレイ
  • ブレーンストーミング
  • ディスカッション,ディベート
  • 事例研究
  • バズセッション

などのさまざまなものがあります。

3 まとめ

学習をふり返ります。

ワークショップでは,知識や技術の習得だけでなく,参加者間での問題意識や解決策の共有が図られるという特徴があるため,現代的課題などの学習機会において有効な方法とされています。

参考資料: 

『生涯学習論』 山本恒夫ほか編
 『テキスト生涯学習』 田中雅文ほか著
住民自治ハンドブック1 合意形成のためのワークショップ編 地域づくりリーダー育成研修実行委員会
生涯学習研究e事典 現代的課題の学習機会 伊藤康志
 『生涯学習支援のための参加型学習のすすめ方』 廣瀬隆人ほか著

 

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