【解説】
現在の東広島市東北部を中心に安芸南部で活動した国人領主・平賀氏に関係する遺跡群である。館城形式の御薗宇城跡をはじめ,中世末期(16世紀前半)の典型的山城跡である頭崎城跡,同じく中世末期の白山城跡や平賀氏の墓地が含まれる。
御薗宇城跡は,築城年代は明らかでないが,平賀氏系譜によれば少なくとも弘安元年(1278)12月以前に築城されたと考えられており,「土居の内」形式の典型的なもので外観は馬蹄型,高さは約20mで地方武士の館城跡としては比較的規模が大きいものである。
白山城跡は,文亀3年(1503)に築城したといわれ,単純でしかも天然の利をいかしている山城である。また,城の近くには武士の屋敷地だけでなく,市場が営まれていたなど近世城下町への過渡的性格をもっている。
頭崎城跡は,平賀氏系譜によれば,大永3年(1523)戦国争乱期に対処するため築城されたとされている。城跡は極めて峻嶮な地を利用し,しかも各段が有機的につながっており典型的な山城である。麓には,屋敷跡や井戸跡,大工屋敷などの跡が残っている。
平賀氏の墓地は,廃明道寺跡のなかに,数多くの宝篋印塔や五輪塔が残っている。
名称 | 平賀氏の遺跡(御薗宇城跡,白山城跡,頭崎城跡,平賀氏の墓地) | |
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よみがな | ひらがしのいせき(みそのうじょうあと,はくさんじょうあと,かしらざきじょうあと,ひらがしのぼち) | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 史跡 | |
種類 | ||
所在地 | 東広島市高屋町 | |
員数 | ||
指定年月日 | 昭和44年4月28日 | |
構造形式 | ||
法量 | ||
公開状況 | 常時公開 | |
交通案内 | ○御薗宇城跡:JR「西高屋駅」から「高美が丘行」バスで「高美が丘四丁目東」下車,約900m(登り口) ○白山城跡:JR「西西条駅」から「白市行」又は「白市駅行」バスで「西福寺下」下車,約100m(登り口) ○頭崎城跡:JR「西高屋駅」から「高美が丘行」バスで「高美が丘四丁目東」下車,約4.1km(登り口) ○平賀氏の墓地:JR「西高屋駅」から「高美が丘行」バスで「高美が丘四丁目東」下車,約1.6km |
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関連施設 | 名称 | |
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