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広島県の文化財 - 吉川氏城館跡出土品(小倉山城跡,吉川元春館跡,万徳院跡)

 【解説】
 15世紀から16世紀における,安芸の国人領主(こくじんりょうしゅ)吉川氏の発展段階を示す城跡,館跡,寺跡などで構成される吉川氏城館跡のうち,平成3~17年(1991~2005)に県教委と大朝町,豊平町及び千代田町教育委員会(現 北広島町教育委員会)により,史跡整備事業に伴う発掘調査が行われた,小倉山城跡,吉川元春館跡,万徳院跡からの出土品である。

 城跡・館跡・寺跡という各遺跡の性格を特色付ける,種類・質・量共に他を圧倒する豊富な内容を持つとともに,各遺跡の位置する安芸国北部の地域性を明瞭に示し,年代についても史料による検証結果と矛盾しない。安芸国北部の戦国期から織豊期城館跡の基準となる,中国地方を代表する一括遺物である。

小倉山城跡出土品小倉山城跡出土土器類

 15世紀前半頃から天文14年(1545)頃まで吉川氏の本拠城として利用された,広さ約4万平方メートルの城跡である小倉山城跡からの出土品で,土器類のほか,金属製品が多いのが特徴である。

 土器類(右写真)は,在地の土師質土器が大半を占め,国産陶器,奢侈品の輸入陶磁器も認められる。金属製品は鉄製の小札・刀子などの武器などがあり,多様かつ多量の出土遺物から,ここが武器をもつ恒常的な生活の場,すなわち居城であったことが分かる。また,釘などの鉄製品や鞴羽口の存在から,城の機能の終焉後,鍛冶工房が存在したことが分かる。

吉川元春館跡出土品吉川元春館跡出土墨書木製品

  天正11年(1583)に建設が始まり,天正19年(1591)まで元春やその息子の元長・広家が居住したとされる,広さ 約8,000平方メートルの館跡である吉川元春館跡からの出土品である。遺跡は短期間で機能を終えているが,土器類や木竹製品など多種多様な遺物で構成され,国人領主の館の構造や,館内での活動を具体的に示す一括遺物として,当該期研究の基準となるものである。

 土器類は土師質土器が圧倒的に多く,儀式や宴会も行われた恒常的な生活の場,すなわち館であることが分かる。木竹製品は,籌木として使用された可能性のある便槽出土の短く折った箸など,館での日常的生活を明らかにするものや,建物の具体的な構造も想定できる建築部材がある。墨書木製品には,「よし者ら御つ本年(吉野原御局)」(右写真左側)や「かゝいさま(母様)」(同右側)のように,元春の妻を指す記述が見られ,この遺跡が吉川元春館であることを出土遺物からも証明した。このほかに安産を祈ったとされる土製犬など,信仰・祈り・まじないなどの様子を探ることができる遺物もある。

万徳院跡出土品万徳院跡出土木竹製品

 天正2年(1574)に吉川元長が建設を始め,慶長8年(1603)に山口県岩国に移された,境内地約3,000平方メートルの寺院である万徳院跡からの出土品である。

 出土品のうち土師質土器皿は他の2遺跡に比べ量が少ない一方,灯明皿として使用されたものが多い。本遺跡の寺院としての性格を示すものであろう。

 木竹製品では生活用具の他,法華経版木(右写真上)と裏目物差(同下)が特筆される。法華経版木は池底に2枚並んで出土しており,特異な状況を示す。裏目物差は竹製で,裏目のみの直尺である。このほか境内の水道の継手として使われた木製の駒などの建築部材や,聞香に使用された銅製の灰匙があり,寺院の生活の一端や建築技術を示すものといえる。本遺跡も短期間で機能を終えており,出土品は遺跡の内容と共に時代の特色を示す一括資料として貴重である。

名称吉川氏城館跡出土品(小倉山城跡,吉川元春館跡,万徳院跡)
よみがなきっかわしじょうかんあとしゅつどひん(おぐらやまじょうあと,きっかわもとはるやかたあと,まんとくいんあと)
指定県指定
種別重要文化財
種類考古資料
所在地山県郡北広島町
員数1,141点(内訳:小倉山城跡出土品185点,吉川元春館跡出土品842点,万徳院跡出土品114点) 
指定年月日平成25年4月30日
構造形式土器・土製品654点,木竹製品233点,墨書木製品32点,漆器18点,石製品43点,墨書石製品3点,金属製品157点,繊維製品1点
法量
公開状況戦国の庭歴史館で常設展示
交通案内中国自動車道「千代田I.C」から北へ約10km
関連施設名称戦国の庭歴史館
開館時間午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日),年末・年始
入館料

大人300円(200円),高校生100円(50円),中学生以下は無料 ※(  )は団体料金10名以上

所在地

山県郡北広島町海応寺255番地1 (史跡吉川氏城館跡(吉川元春館跡)に隣接)

電話番号0826-83-1785
交通案内中国自動車道「千代田I.C」から北へ約10km

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