【解説】
南北朝時代(1333~1392),備後の豪族であった三吉少納言房覚弁(かくべん)及びその子孫の活動を物語る古文書20余通からなる。この文書中,覚弁に関するものが最も多く,それも正平6年(1351)から2年間に集中している。この時期は観応擾乱(かんのうのじょうらん)の直後であり,在地武士の動きは複雑で,覚弁も正平6年正月に南朝の後村上天皇より綸旨(りんじ)を受け,観応2年(1351)2月には南朝方となった足利尊氏から下文(くだしぶみ)を受けており興味深い。
※観応擾乱(かんのうのじょうらん)…南北朝時代,足利尊氏と直義の対立を中心とする争乱。1350~1352年を中心とする時期に起こった。
名称 | 紙本墨書三吉鼓家文書 正平六年正月廿五日後村上天皇綸旨1通1巻 観応二年二月十五日足利尊氏下文外20通1巻 附三吉鼓家系図1巻 康永二年五月廿一日僧覚弁軍忠状外10通写1巻 |
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よみがな | しほんぼくしょみよしつづみけもんじょ | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 典籍 | |
所在地 | 広島市中区千田町 | |
員数 | 2巻 | |
指定年月日 | 昭和33年8月1日 | |
構造形式 | 紙本墨書,軸装 | |
法量 | ||
公開状況 | ||
交通案内 | ○JR「広島駅」から「広島港行」バスで「広電前」下車,約500m ○「宇品行(紙屋町経由)」路面電車で「広電本社前」下車,約500m |
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関連施設 | 名称 | 広島県立文書館 |
開館時間 | 9時~17時,土曜日は9時~12時 | |
休館日 | 日曜日,休日,12月28日~1月4日 | |
入館料 | 無料 | |
所在地 | 広島市中区千田町三丁目 広島県情報プラザ内 |
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電話番号 | 082-245-8444 | |
交通案内 | ○JR「広島駅」から「広島港行」バスで「広電前」下車,約500m ○「宇品行(紙屋町経由)」路面電車で「広電本社前」下車,約500m |