【解説】
極楽寺本堂の本尊であり,平安時代中期(11世紀)の作と考えられる。一木造り。
体の両側から出す千手は,ほとんどが小形のもので後補であり,大形のものも後補ではあるが,古い様態をよく留めている。左肩より法衣の下に着けている肩衣に翻波(ほんぱ)文の技法を出しているのは,この像の製作年代を知る一つの手掛かりともなる。頭光の円光背(えんこうはい)及び台座は後補のものである。その面相の雄渾な彫成,木目の利用等,県内には珍しい貴重な文化財である。
※極楽寺…標高693mの極楽寺山山頂にある真言宗寺院。
名称 | 木造十一面千手観音坐像 | |
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よみがな | もくぞうじゅういちめんせんじゅかんのんざぞう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 廿日市市原 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 昭和60年12月2日 | |
構造形式 | 一木造 | |
法量 | 像高207.0cm,膝高135.0cm | |
公開状況 | 拝観料:無料 公開時期:不定期 | |
交通案内 | ○JR「廿日市駅」から北へ約10km | |
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