【解説】
ヒノキの一本造りの坐像だが,膝張り部は他の木材を合わせて鎹(かすがい)止めしている。法衣は通肩(つうけん)にかけ両掌は膝上に弥陀の定印(じょういん)を結ぶ。白毫は木製品をはめ込んでいるが,後補と思われる。眼は彫眼になる。衣は薄いがかすかに翻波(ほんぱ)文を残す。像は重量削減とともに割れを防ぐため,内刳り(うちぐり)が施されている。鎌倉時代前期(13世紀)の作である。
現在は,『芸藩通志』の廃寺の項にも記載されている雲岸寺跡と伝えられる小堂宇にまつられている。
※白毫(びゃくごう)…仏の姿を表す三十二面相の一つで仏の眉間にあって光を放つという
名称 | 木造阿弥陀如来坐像 | |
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よみがな | もくぞうあみだにょらいざぞう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 広島市安佐南区沼田町 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 昭和56年11月6日 | |
構造形式 | ヒノキ材,一木造 | |
法量 | 高さ95cm,膝張75cm | |
公開状況 | 非公開 | |
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