【解説】
頭部螺髪(らほつ)を大型に造ったこの仏像は,衣文に翻波(ほんぱ)式の彫技をうかがえる部分を所々に残した,本格派仏師の作と思われる。像全体は表面に漆を塗り,その上に金箔をおいている。像体を倒して内部を見ると寄木の状態及び鎹(かすがい)の使用がよく分かる。右手を肩にはめこむ技法を用いていることは,寄木造の一手法を知るうえで重要である。また,胎内の背の部分に承元4年(1210)の造立銘,膝部の裏に天文2年(1533)の修理銘があり,この仏像の造立年やその趣旨を知ることができ,貴重な資料である。
名称 | 木造阿弥陀如来坐像 | |
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よみがな | もくぞうあみだにょらいざぞう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 世羅郡世羅町 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 昭和53年10月4日 | |
構造形式 | 寄木造,漆箔 | |
法量 | 像高68cm,膝張66.5cm,光背の高さ139cm,幅102.5cm,台座の高さ47cm | |
公開状況 | 常時公開 | |
交通案内 | ○JR「三原駅」から「甲山行」バスで「田打」下車,西へ約1.5km | |
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