【解説】
観音像の衣文の表現の刀法は概して浅く,背部の衣文を彫線で表す手法が見られ,前部の衣文には徴かに翻波(ほんぱ)式の刀法が見える。この像には背刳り(せぐり)があり,胎内には印仏した紙葉をこよりで束ねて3段に安置している。
印仏紙は文書を利用したもので,正和4年(1315)や「延慶」,「元応」など鎌倉時代末期(14世紀前半)の年号が見え,観音立像も同時代の製作であろう。
名称 | 木造観音菩薩立像及び胎内納入品 木造十一面観音立像1躯 木造不動明王立像1躯 小骨片1片 印仏1,840枚 |
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よみがな | もくぞうかんのんぼさつりゅうぞうおよびたいないのうにゅうひん | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 呉市安浦町 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 昭和50年4月8日 | |
構造形式 | 一木造,背刳りあり | |
法量 | 観音菩薩像高107cm,十一面観音像高5.5cm,不動明王像高14cm,印仏縦15cm,横8cm | |
公開状況 | 毎年2月の第1日曜日(念仏講の間) | |
交通案内 | ○JR「安浦駅」から北西へ約1.5km | |
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