【解説】
室町時代中期(15世紀)の作である。寄木造。医王寺の秘仏として厨子に納められていたため大変保存がよく,台座等すべて当初のものである。着衣の彫法は写実的で,特に胸部の衣文及び左右両手のひじから垂れる法衣のたもとはよく室町時代中期の特色を表している。法衣は通肩(つうけん)にかけ,右手を上げて掌を前に,左手は下げて掌の上に薬壺を握する立像である。頭部螺髪(らほつ)は螺線(らせん)を施した緻密な作で肉髻を施しているが,耳朶(じだ)には孔を貫く。口唇にさされた紅の顔料は当初のものと思われる。
※肉髻(にっけい)…仏の姿を表す三十二面相の一つで頭頂の髷(まげ)の形をした部分
名称 | 木造薬師如来立像 | |
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よみがな | もくぞうやくしにょらいりゅうぞう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 福山市鞆町 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 昭和48年12月18日 | |
構造形式 | 寄木造,玉眼,白毫,螺髪は左螺旋,肉髻相 | |
法量 | 像高79.0cm | |
公開状況 | 非公開 | |
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