【解説】
室町時代中期(15世紀)の作である。肩より腹にかかる肩衣にはかすかな飜波(ほんぱ)式の彫法の痕が見え,体内には寄木(よせぎ)を支える組み木がうかがえる。寄木を継ぐには,要所を約12cmの鉄製カスガイでとめている。また,彫木の表面には荒目の麻布をはり,その上に黒漆を塗り,そして金箔をおくという本格的な手法がうかがわれ,更に差こみになっている左手首の柄には,時代を語る手斧(ちょうな)の削り痕が残っている。
名称 | 木造薬師如来坐像 | |
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よみがな | もくぞうやくしにょらいざぞう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 広島市安佐北区深川 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 昭和46年4月30日 | |
構造形式 | 寄木造 | |
法量 | 総丈270cm,膝張237cm,肩張145cm,顔面長93cm,顔面横52cm,右手幅29cm | |
公開状況 | 申し出により拝観可能 9時~日没 |
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交通案内 | ○JR「中深川駅」から北に約300m ○「上深川・白木方面行」バスで「高陽中前」下車 |
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