【解説】
衣は通肩(つうけん)に懸け,袈裟の環は金具をもって作る。衣文は流麗な写実風にしかも鋭さを偲ばせ,いわゆる安阿弥流(あんあみりゅう)といわれる容姿を思わせる。袈裟は金泥にて繊細な卍クズシの文様と唐草文を施している。保存は良好で,左足のほぞに「巧匠□□□」と墨痕を残している。台座は後補で,もと胎内にあったという「慶長七年六月一七日」の墨書銘がある法名連記の矩形の料紙を添えているが,慶長7年(1602)に修理をし,これを納めたと思われる。写実的作風,面貌の表現は鎌倉時代末期(14世紀前半),あるいはそれをあまり下らない作と思われ,西国寺(尾道市)の釈迦如来をしのばせるものがある。
名称 | 木造阿弥陀如来立像 | |
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よみがな | もくぞうあみだにょらいりゅうぞう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 三原市西町 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 昭和42年5月8日 | |
構造形式 | 寄木造,半眼の玉眼 | |
法量 | 像高77.5cm | |
公開状況 | 事前に連絡必要(0848-62-4766) | |
交通案内 | ○JR「三原駅」から北西へ約900m | |
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