【解説】
光明本尊は初期真宗教団の礼拝の対象として使用されたもので,古くは三幅一対であったが,その後一幅のものが一般的となった。
本品は南北朝時代(1333~1392)のものと考えられ,本願寺覚如の子・存覚が自筆の画像を宝田院とともに与えたと伝える。
中央に「南無不可思議光如来」の九字の尊号を配し,左下隅に「帰命尽十万無量光如来」の十字尊号,右下隅に「南無阿弥陀仏」の六字尊号を配し,釈迦,弥陀の二尊像を描いている。そして右に天竺(てんじく)・震且(しんたん)の十高僧を,左に和朝の像を描き,その下部に聖徳大師像を加えている。光明本尊は東日本には多いが,西日本には少なく貴重な資料である。
福善寺は天正元年(1573)行栄法師が開いた浄土真宗寺院。
名称 | 光明本尊 | |
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よみがな | こうみょうほんぞん | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 絵画 | |
所在地 | 尾道市長江 | |
員数 | 1幅 | |
指定年月日 | 昭和41年4月28日 | |
構造形式 | 絹本著色,軸装 | |
法量 | 縦149cm,横91cm | |
公開状況 | 非公開 | |
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