【解説】
平安時代・康保2年(965)に僧道喜が伊豆の寺においてこの経を感得し,自ら紺紙に金泥で書写した経。その後,現在の佐伯区内の寺院に伝わった後,西福院七世増真上人(江戸時代,17~18世紀初頭の人)によって西福院にもたらされたという。1行17文字で,界線・文字ともに金泥で描かれ,美術的にも優れた装飾経である。巻首五十字を欠くが,書写の由来を記した宝篋印経記が巻頭にあり,貴重である。
※宝篋印陀羅尼経…これを書写し読誦(どくしょう)するか,あるいはこの経巻を納めた宝篋印塔を礼拝すれば,罪障は消滅し,三途の苦は免れ,寿命長遠であるなど無量の功徳を説いた経。
※金泥(きんでい)…金粉をにかわで溶かした顔料
名称 | 紺紙金泥宝篋印陀羅尼経 道喜ノ序アリ |
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よみがな | こんしきんでいほうきょういんだらにきょう | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 典籍 | |
所在地 | 広島市西区己斐西町 | |
員数 | 1巻 | |
指定年月日 | 明治43年4月20日 西福院 |
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構造形式 | ||
法量 | 長さ510cm,縦25.3cm | |
公開状況 | 非公開 | |
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