【解説】
弁髪を結い,両眼を開き,上歯牙を露わす大師様不動明王像の古例である。顔をわずかに右に向ける姿も,東寺講堂像(国宝)に似て古様であるが,整理された量感表現や装飾的な臂釧(ひせん)にみる浅い刻出などから平安時代,10世紀後半の作と推定される。もと京都仁和寺(にんなじ)塔頭(たっちゅう)真乗院に祀られていた。
光背(こうはい)の周緑火焔(かえん)は後補とみられるが,二重円相部に浮彫りされた宝相華(ほっそうげ)文は本体の臂釧の彫りと共通しており,本体と一具同作とみられる。
名称 | 木造不動明王坐像 | |
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よみがな | もくぞうふどうみょうおうざぞう | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 廿日市市宮島町 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 平成5年6月10日 | |
構造形式 | 檜材,一本造,彩色 | |
法量 | 本体像高98.7cm,光背高157.0cm | |
公開状況 | 拝観時間:8時~17時 拝観料:無料 休み:1月末~2月3日の期間は,節分大祭準備のため拝観できない。 |
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交通案内 | ○宮島桟橋から南へ約1.2km | |
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