【解説】
本堂は寛文11年(1671)建立。寄棟造りの二重屋根で,向拝(こうはい)は唐破風造り,錣(しころ)葺きの屋根をもつ仏間が背面に突出している。全体的には住宅風な意匠で造られている。庫裏(くり)は切妻造りに錣葺きの屋根をもち,破風を漆喰で塗り込めている。
いずれも広島藩の日蓮宗寺院の中でも大規模なもので,藩を代表する近世の社寺建築として価値が高い。
國前寺は,暦応3年(1340)日蓮宗寺院・暁忍寺として開かれたが,明暦2年(1656),広島藩二代藩主の浅野光晟(あさのみつあきら)夫人の菩提寺(ぼだいじ)となり,現在の寺名となった。
※錣葺(しころぶき)…屋根の途中で段がつく葺き方
名称 | 國前寺 本堂1棟 庫裏1棟 |
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よみがな | こくぜんじ | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 建造物 | |
所在地 | 広島市東区山根町 | |
員数 | 2棟 | |
指定年月日 | 平成5年12月9日 | |
構造形式 | 本堂/桁行24.0m,梁間14.0m,二重,寄棟造,唐破風造向拝一間,背面仏間突出,桁行5.3m,梁間9.8m,一重,寄棟造,本瓦葺 庫裏/桁行17.7m,梁間13.2m,一重,切妻造,妻入,東側面庇付,本瓦葺,正面庇,本堂間廊下及び正面東方土塀附属 |
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法量 | ||
公開状況 | 外観は常時公開(本堂は現在修理中) | |
交通案内 | ○JR「広島駅」から北へ約600m | |
関連施設 | 名称 | |
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入館料 | ||
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