【解説】
威(おどし)毛の浅黄綾と金物の鍍銀(とぎん)の色が反映しあって,端正な形姿に壮麗な趣を加えている。小札(こざね)は黒漆塗の精緻なもので,鉄と革札を一枚交ぜにして浅黄綾で威している。胴は裾搾りの傾向を示し,衝胴は五段に仕立て大袖の七段仕立とともに壮重感があり,「着長(きせなが)」の名に値する。細長の鍬形(くわがた)をさす兜においても,頂辺孔が小さく鉢の矧合(はぎあわせ)板の数は多くなり,吹返しを急角度に強く曲げている。保存もよく鎌倉時代中期(12世紀)の大鎧の典型的な遺品である。
名称 | 浅黄綾威鎧 (兜,大袖付) |
|
---|---|---|
よみがな | あさぎあやおどしよろい | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 国宝 | |
種類 | 工芸品 | |
所在地 | 廿日市市宮島町 | |
員数 | 1領 | |
指定年月日 | 大正12年3月28日(重要文化財指定) 昭和26年6月9日(国宝指定) |
|
構造形式 | ||
法量 | ||
公開状況 | 厳島神社宝物名品展で一部公開 | |
交通案内 | ○宮島桟橋から南西へ約1km | |
関連施設 | 名称 | 厳島神社宝物館 |
開館時間 | 8時~17時 | |
休館日 | なし | |
入館料 | 一般300円(250円),高校生200円(150円),小・中学生100円(70円) ※( )は50人以上の団体,特別展は別料金 |
|
所在地 | 廿日市市宮島町 | |
電話番号 | 0829-44-2020 | |
交通案内 | ○宮島桟橋から南西へ約1km |