このページの本文へ
ページの先頭です。

動物愛護センターの日常1(子犬の社会化,桜と現実,モデル犬紹介)

印刷用ページを表示する掲載日2013年5月28日

  動物愛護センターの日常1

当センターであった日々の出来事等について,ご紹介していきます。

子犬の社会化について(平成25年5月28日)

雷をとても怖がりパニックになってしまう犬,外に出ると硬直して散歩に行けない犬,
人見知りが激しく家族しか触れあえない犬,人間にはフレンドリーだけど犬同士で仲良く出来ない犬…
最近,こういった犬の問題行動について相談を受けることが多くなっています。

このような問題行動を起こさないために必要なのが,子犬時代の社会化です。
社会化(しゃかいか)”って,ご存知でしょうか?
社会化とは,「人やほかの動物,環境や音など,これから出会うであろう
様々な刺激に対してうまく慣らしていくこと
」です。
(出典: 環境省パンフレット「動物の適正譲渡における飼主教育」)
私たち人間は,“幼児期の教育がとても重要”と考えられていますが,
犬達も同じように,子犬のころからいろんな刺激をあたえて,社会に適応できるよう慣らす必要があります。
生後3週から16週の「社会化期」と呼ばれる時期の子犬のころに,家の中で家族のみとしか接していなかった犬は,
成犬になっても,外に出ると硬直し,人見知りが激しく家族以外の人間や動物とは仲良くなれない犬になってしまいます。
反対に,たくさんの人や物と触れ合って,様々な経験をさせてもらった子犬は,
いろんな刺激に対して適応できる,順応性のある犬へと成長します。

子犬の社会化
センターの譲渡犬の多くは,社会化の時期にあたります。
この時期に多くの人,音,物と接すると,順応性のある犬に育ちます。

この春,新しい家族の一員として子犬を迎えたご家庭も多いと思います。
お家になれて,一通りのワクチン接種が終了した子犬には,たくさんの経験をさせてあげてください。
動物愛護センターでは,家庭犬のしつけ方教室(パピーパーティ)も行っていますので,
機会があったら是非ご参加くださいね!
なお,成犬のしつけについては個別に対応していますので,ご連絡ください。

パピーパーティ

桜と現実(平成25年4月10日)

センターにも,春がやって来ました!↓↓センターの春(桜満開)
もう少しすると,桜の花びらが雪のようにはらはらと散っていくのですが,これもとても美しいです。

さて,こんな中,今日は皆さんにお伝えしたいことがあります。
4月1日の朝,生まれてまだ数日の子犬が,ダンボールに入れられてセンターの前に置かれていました。
飼い犬の子か,それとも道端でたまたま発見されて連れてこられたのか,真相はわかりません。
でも,“誰からも望まれなかった命”であったために,連れてこられたものだと思います。
“誰からも望まれない命”がどうして生まれるのかを考えると,それは,私たち人間の責任だと思います。
すべての飼い犬が,不妊去勢手術を受けていれば・・・・・・と思わずには,おられません。
そうすれば,望まれない子犬が産まれたから・・・と,飼い主さんが連れてくることもないでしょうし,
万が一飼い犬が迷子になり,そのまま放浪犬となってしまっても,望まれない新たな命を生み出すことはないのです。
どうか皆さん,私たち人間の飼い主としての責任について,もう一度一緒に考えてみてください。
なお,飼い犬を捨てることは,犬にとって残酷な状況を作り出すことになりますし,社会にも迷惑をかけます。
また,“動物の愛護及び管理に関する法律”でも,堅く禁じられています。

モデル犬の“ほたて”と“うに” (平成25年3月26日)

第一回目は,当センターのモデル犬を紹介します。

モデル犬の写真1モデル犬の写真2
現在,2匹のモデル犬がいます。(※モデル犬卒業済)
名前は“ほたて”と“うに”で,平成23年8月3日生まれの女の子(姉妹)です。
野犬の子犬として生まれた2匹は,生後2か月齢ぐらいのころに当センターに保護され,その後モデル犬となりました。
今では,こども達を対象とした動物愛護教室や,飼育講習会,保健施設での動物介在事業等で活躍しています。
姉妹でも性格は違っていて,ほたてはおっとりしたお嬢様犬,うにはおてんばで元気いっぱいの女の子です。
2匹の小さなころの写真はこちら。とてもふわふわな子犬でした。↓↓
ほたてうに

センターのモデル犬たるもの,飼い犬としてもモデルとならなければなりません。
2頭の首輪には,おなじみの鑑札と注射済票がついています。 拡大すると,こんな感じです。
鑑札 

この鑑札と注射済票,残念なことに“かわいくない!”,“首輪につけにくい!”といった声をよく聴きます。
でも,最近は小型化し,犬や骨の形をした可愛らしいものもあるようです。(自治体によります)
そして,“ぶら下げると犬が噛んで,ぐちゃぐちゃに壊してしまう”といった声も聴きます。
そんなときには,こんな風に首輪にはめ込む方法もあります!↓↓
鑑札等装着方法

加えて,2匹
にはマイクロチップも埋め込んであり,万が一迷子になっても,必ずセンターに戻ってこれるようにしています。
皆さんも,わんちゃんの万が一のことを考えて,おうちに帰れるように所有者明示をしてあげてくださいね!

 

過去ログ一覧に戻る

おすすめコンテンツ

みなさんの声を聞かせてください

満足度 この記事の内容に満足はできましたか? 
容易度 この記事は容易に見つけられましたか?