平成20年1月15日(火曜日) 10時00分~16時50分
東広島市立高美が丘小学校
・プログラム受講教諭
・本校教職員
・広島県教育委員会関係者 等 約40名
テーマ「家庭・地域との連携を生かした道徳教育」
「家庭・地域との連携を生かした道徳教育」の実践交流を通して,家庭・地域との効果的な連携の方法等について学ぶ。その後,家庭や地域社会との連携・協力による道徳教育の推進について,講話を行う。
指導主事による講話 |
○家庭や地域との連携のための体制づくりの工夫
○共通理解を促すための広報活動等の工夫
○学校行事や道徳の時間への参加・協力等の工夫
○地域の特色を生かした指導の工夫
○地域施設の活用や地域の人々との触れ合いを生かした指導の工夫
協議の様子 |
平成19年度広島県道徳教育研究協議会(全体報告会)で行うワークショップの打合せを行う。
ワークショップでは,これまでの研修の成果を生かし,演習・模擬授業・指導助言を受講者が分担し,4グループに分かれて行う。
教諭 中野詠美子
第6学年5組 34名
受け継がれる心 4-(6)
「新しい小学校なのに,昔の曲は,合わんよね。」という子どもの思いを知りながら,合奏曲『高美が丘の風』の創作を続けていく灰山先生の気持ちを話し合うことを通して,子どもたちの絆を深めようという灰山先生の気持ちに気付き,伝統を受け継いでいこうとする心情を育てる。
「風とともに」 (自作資料)
高美が丘小学校開校時に赴任された音楽の担当,灰山久美子先生は,児童が通い慣れた小学校を後にし,高美が丘小学校に来たことを寂しく感じていたことに心を動かされ,合奏曲『高美が丘の風』を創作した。灰山先生の願いが込められた『高美が丘の風』は,本年度の13代目まで受け継がれ,これからも受け継がれるであろうという内容である。
授業前に「高美が丘の風」を合奏 |
「高美が丘の風」の作曲者からの話 |
板書 |
福岡教育大学 教授 堺 正之
「家庭・地域との連携を生かした道徳教育」
1 「徳育」提唱の背景 「徳育」提唱のねらいは,道徳の時間の「教科化」とそれに見合った名称の変更とともに,学習指導要領に「新たな枠組み」を作り出し,学校・家庭・地域が一体となって取り組むべき共通の課題を提示することにあったのではないか。
2 学校・家庭・地域が一体となって進める道徳教育
(1)家庭・地域と一体となって進める道徳教育が求めらる背景と制度的な枠組み
・改正教育基本法の中で,学校・家庭・地域住民等の連携・協力が規定された。
・現行の学習指導要領でも,道徳教育を進めるに当たっては,家庭や地域社会との連携を図ることが求められている。
(2)これからの学校に求められること
(1)自主性,自律性を発揮しつつ教育の質を高めること。
(2)学校のよさをアピールし特色ある学校づくりを進めること。
(3)保護者,地域住民との信頼関係を深めること。
(3)実践事例から学ぶ
・家庭・地域との連携はタテ(学校種)・ヨコ(地域)へ広げていく。
・学校・家庭・地域で共通に指導するための目標を設定し,めあてにおける一斉(町ぐるみ)と個別(一人一人)の特質を生かす。
・子どもの安心感と意欲を引き出す。
3 学校を開く,さらなる試みを
・道徳教育に関する情報発信を推進する。
・「心のノート」を媒介として道徳教育を理解してもらう。
○実践交流の中で,本校は家庭・地域への道徳教育の発信(広報活動等)がまだまだできていないと感じました。学級・学校だよりやホームページなどで,道徳教育の情報発信をしていきたいと思います。
○次回の全体報告会は,いよいよ自分たちの出番かという思いです。役割も決まりましたので,1年間で学んだことを整理したいと思います。
○授業では,中野先生の熱意,温かさに感動しました。人が動いて,人のつながりをつくり,子ども達を育てていくのだと感じました。地域に根ざし,子どもの心に響く道徳教育の推進をしていく必要を感じました。本校に帰って,改めて地域を見つめ,子どもを見つめて道徳教育の研究をしていこうと思いました。
○道徳の時間の年間指導計画を保護者に伝えていくという話の中で,内容項目を「心のノート」に照らして知らせていくというのは,なるほどと思った。道徳教育は,学校の中だけの話ではないということは分かっていても,道徳の時間は教師と生徒のものだけになっていた。保護者・地域にも伝わる道徳の時間にしていきたい。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)