平成19年5月17日(木曜日) 10時00分~16時50分
広島県庁本館 R3会議室他
・プログラム受講教諭
・関西学院大学研修生
・広島県教育委員会関係者 等 約30名
→講話資料へ(PDF68.5KB)
道徳教育を充実させるための指導計画作成のポイント等について講話を行う。
指導第三課 道徳教育係 吉田光範 指導主事
『道徳教育の指導計画作成のポイント』
(1)道徳教育,道徳の時間の目標について
(2)道徳教育全体計画の作成について
(3)「道徳の時間」の年間指導計画の作成について
(4)学級における道徳教育の指導計画の作成について
本プログラムを受講するにあたって,「指導力向上」,「普及」の観点から,道徳教育推進リーダーとして期待されていることを明確にして,学校や市町の道徳教育推進のリーダーとしての自覚を深める。
→講話資料へ(PDF238.7KB)
道徳教育の基盤である,環境づくりについて具体例を示しながら講話を行う。
指導第三課 道徳教育係 山田幸治 指導主事
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『道徳教育の基盤づくり』
(1)人的環境と物的環境
(2)人的環境の具体例
(3)物的環境の具体例
(4)組織で取り組む
指導第三課道徳教育係 吉田光範指導主事,山田幸治指導主事
チームのために(4-(1))
監督の言動の意味を考えることを通して,集団の中で,自分に与えられた役割を責任をもって果たそうとする態度を育てる。
星野君の2るい打(生きる力5 大阪書籍 一部改作)
○導入 野球の模擬体験をし,資料への動機付けを行う。
○資料提示 T1が監督,T2が星野役になり,劇化をしながら場面状況を把握しやすくする。
○展開 資料を通して,「星野」と「監督」の気持ちを考える。
(1)星野にバントを指示した監督の気持ちを考える。
(2)2るい打を打ち,チームを勝利に導いた星野の気持ちを考える。
(3)監督の指示に反して,2るい打を打った星野の行動をどう思うか考える。
・賛否をネームプレートで示した後,討議する。
(4)監督の言う「チームのためになる選手」という意味を考える。(中心発問)
○終末 プロ野球の川相昌弘選手の犠打世界記録の話をし,本時のねらいとする価値を印象付ける。
○発問をどのように考えるか。
○資料の分析
野球の模擬体験を取り入れた導入 | 意欲的に発言する受講者 | グループによる話合い |
関西学院大学教授 横山利弘 先生
『道徳教育推進リーダーに期待すること」
1 研修で大事なこと
・研修に参加している人のことを考える
・感動を与える研修
2 道徳教育とは
・道徳教育は,「人間的魅力」ある子どもを増やしていくこと
・道徳教育は,「粋な振舞い」ができる人を育てること
3 研修におけるリーダーとして
・分かりやすい事例で本質が捉えられるようにする
説明する→やってみせる→心に火をつける
・参加している人の意識レベルを考える
・道徳教育を楽しく語る
「難しいことを易しく」「易しいことを深く」「深いことを楽しく」
・「徳は孤ならす,必ず隣りあり」
○道徳教育の目標など,分かっているようで,深くかみくだいて考えたことがありませんでした。学習指導要領解説書を再度読んで,目標などを正しく理解することが大切であると思いました。
○協議をする中で,推進リーダーとしての役割(指導力の向上,学校・市町への還元)をしっかり踏まえた上で,これから1年間取り組んでいきたいと思いました。リーダーとしての自覚を持って,道徳教育の推進に携わっていきます。
○“人が環境をつくり,環境が人をつくる”日常生活の全てが子どもたちの道徳性につながっていることを改めて実感しました。上靴の整頓など,一つ一つの小さなことから環境づくりをはじめようと思います。
○模擬授業は,ぐいぐいと引き込まれ「意見を言いたくなる」授業,他の人の意見を聞くのが本当に「楽しい」授業でした。発問も大切ですが,教職員の切り返しが重要であると痛感しました。
○横山先生のお話を聞きながら,リーダーとして校内や町内へ広めるにあたって,難しいことを易しい言葉で伝えるために,今日学んだことを自分で整理してみようと思いました。また,「思いやりとは,相手が重荷に感じないことだ」ということが心に残りました。私自身,そんな思いやりの行動ができるよう心がけたいと思います。
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