魅力的で多様な「道徳の時間」の創造のために,通常3段階で構成する授業を5段階で構成し,それぞれの段階でのねらいを明確にしていきました。
「気づく」;この時間に対する意欲を高めると同時に,今日の「道徳の時間」は,どんなことを学習するのかという期待と関心をもたせる段階。
「とらえる」 ;資料を知らせ,主人公のおかれている場面や状況などをしっかりととらえさせ,本時のねらいとする価値に触れさせる段階。
「深める」;登場人物等の心の動きを中心に話し合い,ねらいとする価値についての考えや感じ方を深める段階。
「見つめる」 ;各自の胸の中に把握された価値をもとに,自分の心の中をじっくり見つめさせる段階。
「あたためる」;心に残したいことをまとめ,今後の自分について考えさせる段階
「道徳の時間」にそれぞれの価値を交流しあい高まりあうためには"聞く力""話す力"を向上させることが必要です。そこで,今年度は,各学年各教科で系統的に指導しています。
道徳的実践力を培うためには,学校だけでは十分でありません。家庭や地域と協力することが大切です。
そこでその第一歩として,「道徳の時間」にどんな学習をしているのか知ってもらうために道徳の授業参観を行っています。
~1年生の授業参観での様子です。心のノート"あいさつのページ"を親子で記入しています。~
平成15年度・16年度のPTAスローガンを『あいさつがむすぶ笑顔の和』とし,家庭・地域・学校の三者で取り組みを進めています。
毎月17日,地域・保護者・学校によるあいさつ運動 |
児童会役員によるあいさつ運動 |
昨年度,PTAが中心となり,あいさつカレンダーを作成しました。
夏休み,全校児童が家族と共にあいさつ標語を考え,2学期終わりに完成しました。
各家庭,学校,公民館で利用しています。今年度も作成予定です。
「道徳の時間」に得た道徳的価値を道徳的実践力まで高めるために,総合単元的な道徳学習を取り入れています。また,「道徳の時間」で得た実践意欲を自治活動を活発化させる中で,具体的な行動化のひとつの場としています。
最高学年になり1ヶ月が過ぎ,様々な活動のリーダーとして頑張り始めた時期である5月10日,「幸せをおくるリーダーに」という資料を使い『集団のなかで責任を持って主体的に自分の役割を果たし,協力して集団の向上に努めようとする心を養う授業』を行いました。
そして,この時期から運動会種目の応援合戦の取り組みを始めました。応援合戦は6年生が中心となって,企画し練習します。まさに,6年生がまず,責任をもって主体的に動き,協力し行うものです。
~団長が説明していると,話の途中で「こうするんだって」という人がいた。団長の話の途中で,次の話をする人がいたので困った。最後,外でやる時間が5分も短くなった。6年生の話し合いの時に,決めておけばもっとスムーズにできたと思う。1年生から4年生のみんなも,心配そうにしていて,声もでていなかった。~
~6年生は応援練習の全部を考えてとても大変な仕事でした。しかも,それを1~5年生に言うのも大変でした。応援歌も歌って1~4年生に手本を見せたりして,ちゃんと覚えてくれたか分からないけど,がんばれたなあと思いました。~
当日の応援合戦は,赤白ともに大成功でした。この取り組みを通し,リーダーとしての自覚や責任,やりがいを感じてくれたようです。
5月の生活目標「ろうかは右側を歩こう。」は,児童会本部と環境美化委員会,保健給食委員会が協力し取り組みました。ポスターを書いたり,廊下の真ん中に花を飾ったりしました。
このような取り組みを約1ヶ月行う中で,児童一人ひとりが意識するようになり,廊下を走る児童は少なくなりました。この結果が,これに取り組んだ委員会のさらなる意欲へとつながりました。
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