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東城町立東城中学校 成果と課題

(1)生徒の意識の変容

 質問(1) あなたは「道徳の時間」は「楽しい」と思いますか?

  4月 7月
とても楽しい 8% 15%
わりと楽しい 41% 48%
あまり楽しくない 35% 28%
楽しくない 16% 9%

質問(2) あなたは「道徳の時間」は「ためになる」と思いますか?

  4月 7月
とてもためになる 9% 17%
わりとためになる 40% 55%
あまりためにならない 41% 21%
ためにならない 10% 7%

(2)生徒の実態

 質問(1) 自分のことが好きですか?
4月に比べて7月は「とても」,「だいたい」の人数が増えました。

  質問(2) まわりの人を大切にしていますか?
4月に比べて「とても」,「だいたい」の人数がかなり増えました。

 積極的生徒指導の視点で見ると,自己受容や他者受容を感じている生徒は少数であるが増えている。これは,資料中の登場人物に自らを重ねて考え,自分の生き方に照らし,クラスメートの意見を聞くことを楽しみに感じている「道徳の時間」の授業改善の成果としてとらえられる。生徒が自らの生活,考え方をふり返り,仲間とともによりよい自分を築いていくことにいくらか喜びを感じつつあるあらわれといえる。時間を守ることやあいさつを自分からする生徒が増えているのは事実である。また,9月に行われた運動会で,自分たち自身の力を発揮することができたのは,少なからず「道徳の時間」に培われた道徳的価値が道徳的実践力として徐々にではあるが表面化してきているものととらえている。しかし,問題行動の現象面や保健室の状況,不登校の生徒の状況を見ると4月当初とほとんど変わっていないという実態があり,課題ととらえている。

(3)教職員の意識の変容

  職場の中で「道徳の時間」についての会話がとびかい,学年会で道徳の論議がなされる中で気になる生徒の様子や最近の学級についての悩みや相談が増え,子どもを中心とした職員間の共通認識が芽ばえた。個人の力量にゆだねる雰囲気からみんなで力を合わせてやろうという職場集団にかわりつつあると思う。このことは長い目で見れば,生徒に必ず反映されるのではないかと思う。毎週,教材開発の話し合いのなかで,目の前の生徒のことを想像しながら教職員自身が自らの生活をふり返り,自分の考えたこと感じたことを互いに聞きあう中で作りあげた教材で生徒と対面することは,生徒に教職員が自らの人間性をさらけ出すことであり,生徒と教職員とが本気で向かい合うことにつながる。このことは,道徳を中心とした積極的生徒指導の発想にもつながっていると思う。しかし,さらに「道徳の時間」を充実するためには,職員間の打ち合わせ時間をどう確保していくかという課題も残っている。多忙になりつつある現状の中,効果的な時間の使い方を模索する必要がある。また,「道徳の時間」と各教科や総合的な時間とどう関連させることができるかも今後への研究課題である。

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