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平成19年度「心の元気!」1000人フォーラム

平成19年度「心の元気!」1000人フォーラム 学校・家庭・地域で力を合わせ 育てよう「心の元気!」 

1 趣旨

 本県における道徳教育の取組みの成果を,県内すべての小・中学校に波及させるとともに,学校と家庭や地域が連携して本県道徳教育の一層の充実を図るために開催した。

2 日時

平成19年8月10日(金曜日) 10時00分~16時50分

3 場所

広島大学(サタケメモリアルホール他)

4 参加状況

県内公立小・中学校及び特別支援学校小・中学部の道徳教育担当者(道徳主任)850名

保護者84名 教育委員会関係者30名計964名

5 日程

9時30分 10時00分 10時10分11時40分 12時50分  13時30分  15時00分16時40分 
受付 開会
行事
パネルディス
カッション
昼食
休憩
実践発表 模擬授業
協議
講演 閉会
行事

6 内容

パネルディスカッション

<キーワードを示しながら意見交流を行う>

パネルディスカッションの様子

プレゼンテーション資料へ(PDF1,147KB)

 テーマ「学校・家庭・地域が変わる道徳教育」について,それぞれの立場で,「意義」「取組みの実際」「今後の方向性」について意見交流を行いました。

【パネラー】

 京都教育大学 准 教 授 岡部 美香

 呉市立三津口小学校 PTA会長 桐山 達也

 安芸高田市立高宮中学校 教   諭 永井 博美

 庄原市立東小学校 教   諭 出口 靖

【コーディネーター】

 広島県教育委員会指導第三課 指導主事 山田 幸治

実践発表

 文部科学省委嘱事業の指定校及び指定地域が実践発表を行いました。

【発表者】

保護者部会(PDF516KB)   尾道市教育委員会
 尾道市立浦崎小学校
指導主事教諭 綾目 かおる
恵谷 啓子
「地域・家庭と共に豊かな心を育てる道徳教育」
小学校部会(PDF550KB)  竹原市立竹原小学校 教諭 寺地 里美 「思いやりの心をもち,かかわり合う子どもを育てる
 -横断的な道徳学習を通して-」
中学校部会(549KB)  呉市立吉浦中学校 教諭 平田 洋一 「規範意識を育てる道徳教育」

※部会名をクッリクすると,発表資料をご覧になれます。

模擬授業,協議

平成18年度広島県道徳教育推進リーダー養成プログラム受講者によるティームティーチングの模擬授業を11会場で行い,児童生徒の心に響く道徳の時間にするための指導方法を学ぶ。

小学校低学年部会

主題名「正直に行動する」1-(4) 資料名「きいろのペンケース」
大竹市立玖波小学校 教諭 片平 千恵  廿日市市立宮園小学校  教諭  津秋 智子
廿日市市立津田小学校 教諭 岸 眞由美  福山市立金江小学校  教諭  石中 美和子

小学校中学年部会

主題名「みんなのためのきまり」4-(1) 資料名「雨のバス停留所で」
呉市立蒲刈小学校 教諭 枝長 真智子  江田島市立柿浦小学校  教諭  中下 正美
府中市市立栗生小学校 教諭 水上 友賀  神石高原町立三和小学校  教諭  高延 恵

小学校高学年部会

主題名「親切な心で」2-(2) 資料名「くずれ落ちただんボール箱」
海田町立海田小学校 教諭 税所 正紀  坂町立小屋浦小学校  教諭  本間 康一
安芸太田町立加計小学校 教諭 片桐 孝法  北広島町立豊平東小学校  教諭  三宅 美由紀
竹原市立竹原小学校 教諭 高橋 倫子  竹原市立竹原小学校  教諭  大政 勇司

中学校部会

主題名「公徳心」4-(3) 資料名「無人スタンド」
東広島市立高屋中学校 教諭 坂本 直子  三次市立三次中学校  教諭  松原 和雄
府中町立府中緑ヶ丘中学校 教諭 清野 由美香  世羅町立世羅中学校  教諭  千葉 敦
海田町立海田中学校 教諭 兵藤 誠  広島市立口田中学校  教諭  松原 千奈美

保護者部会

主題名「公徳心」4-(3) 資料名「無人スタンド」
三原市立中之町小学校 教諭 溝上 孝弘  尾道市立吉和中学校  教諭  石川 敬一

TTによる資料提示

資料提示

場面絵を生かした板書

板書

ワークシートに記入する参加者

参加者の様子

思いを発表する参加者

参加者の様子

講演

講演資料へ(PDF373KB)

講演の様子

講師 昭和女子大学 教授 押谷 由夫

演題 「学校・家庭・地域の連携により『心の元気!』を育てる道徳教育」

内容

  1. 先生方へのメッセージ
    (1)真正面から子どもたちと向き合いましょう
    (2)子どもたちとともにこの時と場を最高のものにしていきましょう
  2. 改正教育基本法のポイント
  3. 人間の尊厳性を自覚できるようにしよう
  4. 自分の心の弱さに向き合う勇気を育てよう
  5. 子どもたちの社会的自立を支援しよう
  6. 道徳の時間を学校・家庭・地域連携のかなめにしよう
  7. 「心のノート」を活用して学校・家庭・地域社会の連携を促進しよう

7 アンケート結果

 学校教育関係者(アンケート協力者697名・回収率80%)

項目とてもおおむねあまりまったく
問1今日のフォーラムは,自校の道徳教育の推進に向けて参考になりましたか。27%66%7%0%
問2自校の「道徳の時間」は充実していると思いますか。4%64%31%1%
問3道徳担当者(道徳主任)は,校務分掌上機能していると思いますか。6%51%39%4%
問4自校では,児童生徒に道徳性を育成するための体験活動等は充実していると思いますか。9%51%38%2%
問5自校では,家庭・地域と連携した道徳教育が進められていると思いますか。3%36%56%5%

学校関係者 問1~問5 アンケート結果グラフ

<学校関係者 問1~問5 アンケート結果グラフ>

問6自校の「家庭・地域との連携」の状況についてお聞かせください。はいいいえ
(1)「道徳の時間」を保護者に公開している。86%14%
(2)「道徳の時間」を地域の人々に公開している。61%39%
(3)道徳教育について保護者(または地域の人々)と懇談会をもっている。37%63%
(4)道徳教育の取組みを学級・学年・学校通信などで紹介している。74%26%
(5)保護者や地域の人々の参加・協力を求めた道徳の授業を行っている。40%60%
(6)道徳性を勇9音う体験活動等に保護者や地域の人々の参加を求めて行っている。59%41%

学校関係者 問6 アンケート結果グラフ

<学校関係者 問6 アンケート結果グラフ>

保護者(アンケート協力者38名・回収率45%)

項目とてもおおむねあまりまったく
問1今日のフォーラムに参加されて,学校で行われている道徳教育について理解いただけましたか。29%68%3%0%
問2現在,子どもたちの道徳性について満足しておられますか。0%51%46%3%
問3保護者として自校の道徳教育にもっと関わるべきであると思われますか。53%42%5%0%
問4学校で行われている「道徳の時間(道徳の授業)」や「心の教育」についての情報は,もっと家庭に届くようにするべきであると思われますか。61%34%5%0%

保護者 アンケート結果グラフ

<保護者 アンケート結果グラフ>

保護者の感想

  • 今まであまり学校でどのような道徳授業が行われているのか知らなかったのですが,今回のフォーラムで少し理解することができました。いろいろな地域でいろいろと工夫された授業が行われることに感心しました。
  • 私が小学生の頃,道徳の授業はテレビを見られるということで,楽しみにしていたように思います。今日の模擬授業,とても楽しく受けました。子ども達の道徳授業を参観すると,低学年は意見が出るのですが,高学年になると静かな授業になっているように思います。「人の意見を聞いて,自分の心を耕す」それを感じた今日の模擬授業でした。参観日に保護者が参加するのもおもしろいかもしれませんね。
  • うちの子どもは,道徳が嫌いです。何故なら,「だって,話を聞くばかりで全然おもしろくないもん」と言います。今日の模擬授業のように,楽しく分かりやすい教材なら,もっと好きになると思います。生活に生きてこそ道徳の勉強の成果だと思います。保護者として協力できる事があればがんばります。
  • 学校の教育だけでなく,家庭と地域も力を合わせて子ども達を育てていかなければならないと,強く思いました。今日,ここで学んだことを持ち帰り,実践できたら最高です。
  • 環境が変わってきている今は,本当に学校・家庭・地域とのかかわりやつながりを大切にして,心の豊かな子どもたちにしていいかなければならないと思います。自分には,何ができるのか分かりませんが,意識しながらこれからの生活をしていこうと思います。

8 成果と今後に向けて

○  本フォーラムについて,学校関係者の93%,保護者の97%が,肯定的な受け止めをした。パネルディスカッション,実践発表,模擬授業,講演と多様な研修により,学校・家庭・地域で力を合わせ,児童生徒の「心の元気」を育てることについて学ぶことができた。

○  道徳の時間への保護者や地域の方々の参加・協力について,肯定的回答が40%であった。これは,平成17年度のフォーラムと比較すると17ポイント上昇しており,保護者や地域の方の参加型道徳授業など,指導体制の工夫が広がっている。

●  家庭・地域と連携した道徳教育について肯定的に回答した割合が39%にとどまっている。今後,本フォーラムで学んだことを生かし,学校・家庭・地域の連携による道徳教育を推進していく必要がある。

●  アンケート結果から,道徳の時間の公開が進んでいるといえる。しかし,校種や地域によって差が大きい。今後も,学校と家庭・地域が連携して,本県道徳教育の一層の充実を図るために,道徳の時間の地域公開や公開後の懇談会の実施などについて,更に普及させる必要がある。

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