実践のポイント
【指導内容の充実】
(1)道徳の時間の年間指導計画の改善
(2)総合単元的な道徳学習の工夫
- キャリア教育の視点と関連づけ,総合単元を構成する。
「礼儀」「自己肯定感」「勤労・奉仕」 - 内容項目を中心に年間を見通した教育内容の関連を図る。
(3)「心のノート」の効果的な活用
- 道徳の時間,各教科や特別活動,総合的な学習の時間等で心のノートを活用する。
- 道徳コーナーで効果的に活用する。
【自己内省力の育成】
(1)自己内対話の充実
資料分析
- 主人公の気持ちの変容を中心に分析する。
- 資料のどの場面を中心に扱うかを分析する。
発問の工夫
- 資料分析をもとに,ねらいに迫る中心発問・基本発問・補助発問を設定する。
- 子どものあらゆる反応を予想し,切り返し発問や揺さぶり発問を構成する。
板書の工夫
- 子どもの思いを整理し,考える支援となるように工夫する。
- 子どもの発言内容を類型的に整理したり,対立・対比的に整理したりする。
- 資料の内容を把握するために場面絵や言葉カードを活用する。
- 主人公の気持ちの変化を捉えられるよう,心情曲線,心情グラフで工夫する。
(2)学習活動の工夫
話合いの工夫
 【ネームプレートの活用】 |  【カラーカードの活用】 |
- 一人一人の思いを出しやすくするため,ペア,グループ等の話合いの形態を工夫する。
- 同じ意見をもつ人でグループを作り,意見の練り合いをさせる。
- ネームプレートを用いて自分の思いを表示し,友だちの思いと比較しながら,話合いを深める。
- カラーカードを用いて自分の思いを即時に表示する。色別での話合いにも活用できる。
表現活動の工夫(動作化や役割演技)
- 動作化を通して主人公の気持ちに共感する。
- お面やぺープサート等を用いた役割演技を通して主人公になりきることで,主人公の気持ちに寄り添い,主人公に自分の思いを重ねて表現する。
書く活動の工夫(挿絵や吹き出し等の利用)
- 自己内対話しながらじっくり考えをまとめることができるようにワークシートを工夫する。
(3)「自分見つめポートフォリオ」の作成
- よりよく生きようという視点で,一年間の自分のがんばりや成長をポートフォリオづくりを通して,実感しながら振り返る。

【自分見つめポートフォリオ】
【道徳性を育む環境づくり】
子どもたちの道徳性を育むためには,子どもたちを取り巻く環境が大きな意味を持つ。子どもたちに心あたたまる環境・心を耕す環境・心に響く環境をつくっていくことが大切である。
(1)道徳コーナーの工夫

- 各学級と学校全体の道徳コーナーを設け,道徳の時間を話題にしたり,日常的に立ち止まって考えたりできるようにする。
- 道徳コーナーには,考えたことや主題などを書いたカードや短冊,教具,挿絵などを掲示する。また,心のノートも効果的に活用する。
(2)体験の場づくり
- 体験活動で得られた感動をもとに道徳の時間で語り合ったり,道徳の時間で育成された道徳的心情や態度が体験の場で生かされたりすることが大切である。
栽培活動

- 5年生の米づくり,全校で田植え・稲刈り,野菜づくり,花づくりを体験することにより,自然に親しみながら,勤労・生命尊重等の心を育む。
フレンドシップ活動

あいさつ活動
児童会執行部から学級に公募し,決定した「だれにでも気持ちをこめて自分から」の合い言葉をもとに,あいさつ活動に取り組む。また,場に応じたあいさつについて考える時間を設け,礼儀正しい行為ができるよう育てる。

異学年とのふれあい活動
児童会活動として,お迎え遠足や年4回の縦割り活動(のびのび集会)を行ったり,月に1回大休憩時に,児童会執行部による全体遊びを行ったりしている。友達と仲良くする心・思いやりの心・役割の自覚および責任感を育む。
歌声
- 学級では,朝の会や帰りの会で今月の歌を歌い,全校集会での歌声につなげる。お互いを認め合い,つくり上げていく気持ちを大切に,歌声を通して豊かな感性を育む。
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外部リンク
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