平成16年9月27日(月曜日) 10時00分~16時40分
福山市立光小学校
平成16年度道徳教育実践研究指定校の道徳教育推進者
滋賀県栗東市内の小・中学校の教務主任
光小学校及び近隣小学校の教職員 約70名
テーマ「節度・節制を育てる道徳教育」
「節度・節制を育てる道徳教育」をテーマに各校が取り組んだ実践例の交流と協議を行う。
小学校低学年期に身に付けた生活習慣は,生涯にわたってあらゆる行為の基盤になるだけに,内容項目の1-(1)を重点項目として指導する必要がある。道徳教育において基本的な生活習慣を指導する場合は,単なるしつけではなく,子ども自身が内面からそうすることが望ましいことだと自覚し,節度ある生活態度や自制心が培われるよう指導していく必要がある。
節度・節制を主題とした道徳の時間の場合,「~の態度を育てる」というねらいの授業が多い。しかし,態度化を意識しすぎて,これからの生活の中で,どのような生活態度をとるか具体的に考えさせる授業になる場合がある。これは,学級の集団生活における諸問題の解決について考える学級活動の「基本的な生活習慣の形成」の中で,指導すればよい。道徳の時間は,道徳的価値の自覚を深め,道徳的実践力を育成する時間であるということをしっかり意識することが大切である。
節度・節制を育てる時,家庭との連携が重要になる。通信等で道徳の時間の学習内容を知らせながら,保護者の協力を仰ぐようにしたい。
福山市立向丘中学校 桑田 祥子 教諭
○向丘中学校の概要
○今年度の研究テーマ
○重点的に取組む課題
○研究経過報告
○生徒の意識
○節度・節制を育てる道徳教育
掛 康修郎 教諭・藤原 典子 教諭
第4学年2組
健全な生活態度【中心項目1-(1)自立・節制関連項目1-(3)勤勉・努力】
時間を大切にし,規則正しい生活をしようとする心情を育てる。
めざまし時計(出典 ゆたかな心で 東京書籍)
生活を想起させる楽しい導入 |
意欲的な子どもたち |
ペープサートで思いを伝える |
講話を行う広瀬先生 |
埼玉県越谷市立越ヶ谷小学校 広瀬 仁郎 教諭
広瀬先生は,小学校学習指導要領解説道徳編(平11年)作成協力者です。また,豊富な授業実践が多数の道徳教育の本の中で紹介されています。行政経験もおありで,理論と実践の両面から講話をしていただきました。
『児童生徒の心を動かす道徳授業』
○学習指導要領の一部改正について
○道徳の授業づくり-基本の再確認-
○道徳の時間のねらいと特質
○道徳の授業の効果を高める-評価の充実-
○魅力的な道徳授業を創る工夫-道徳の授業を拓く7つのアプローチ-
○コース別道徳授業について
○ 節度・節制の内容項目を取り上げるとき,学活とのちがいに悩むところです。先生方との交流の中で,どこの学校も同じ悩みがあるのだなと思いました。自己の内面を見つめることができるように「道徳の時間」を組み立てていくようにしたいと思います。
○ 実践発表では,道徳教育を推進していくために,体制づくりや呼びかけ,定期的な研修など推進者としてこれまで努力してきた様子がよく分かりました。
○ 授業に積極的に参加する姿,自分の言葉で発表する姿から光小学校の子どもたちは大変すばらしい子どもたちだと思いました。展開や小道具の工夫,板書の丁寧さなど学ぶことがたくさんありました。
○ やはり授業で大切にしなければならないのは発問です。子どもたちの考えを引き出し,自分とのつながりの中で,自分を見つめさせていくことなど授業の本質について考えることのできた充実した協議会でした。
○ 広瀬先生の話で,道徳の基本を再確認できました。そして,新しい授業形態の実践例を示していただき,よく理解できました。学級の実態等を考えながら取り入れていきたいです。
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