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平成16年度道徳教育実践研究指定事業 第2回定例報告会

日時

平成16年6月7日(月曜日) 10時00分~16時30分

場所

広島市立国泰寺中学校

参加者

平成16年度道徳教育実践研究指定校の道徳教育推進者 30名
広島市立国泰寺中学校及び近隣小中学校の教職員 20名

内容

テーマ「夢や希望を育てる道徳教育」

(1)小・中学校別定例報告及び協議10時10分~11時40分

協議の様子1

実践事例(福山市立旭小学校(PDF94.1KB) 総領町立総領小学校 大野町立大野東中学校(PDF59.1KB) 豊平町立豊平中学校(PDF52.7KB))

「夢や希望を育てる道徳教育」をテーマに各校が取り組んだ実践例の交流と協議を行う。

 

 

協議内容

(1) 登場人物に共感させる

 身近な人物(地域の人材等)や憧れの人物(イチロー,向井千秋等),苦難を乗り越えた人物(梯剛之等)を資料として活用した事例が多かった。登場人物に共感されるために,自分と同じように挫折や苦悩があったことを感じ取らせることが大切である。

(2) 夢や希望を語り合うことが大切

 夢や希望を抱くことが苦手になっていると言われるが,各学校のアンケート調査からは,必ずしもそうでないという結果が見えた。しかし,その夢や希望を語る場が少ない。保護者や教師は子どもとともに夢や希望を語ることが必要である。

(3) 達成感を感じさせる

 子どもたちは,身近な目標を立て,それに向かって努力している。その過程や結果をしっかり評価し,達成感や成就感を持たせることが,次の課題へのチャレンジ精神につながる。

(2)実践報告及び協議 11時50分~12時30分

発表者

協議の様子2

広島市立日浦小学校 藤本 嘉江 教諭

 

(1) 日浦小学校の概要

児童数408名 教職員34名

(2) 研究テーマ 「かがやき ひびき合い 共に生きる道徳教育」

 「かがやき」を生かす授業づくり 「ひびき合い」のある授業づくりをめざす。

(3) 児童の実態

 4月当初のアンケート調査によると「道徳の時間を楽しい」と感じる割合が4年生から急に減少傾向にあることがわかった。子どもにとって楽しい道徳の時間にするために 『授業スタイルをつくろう』『資料にあった手法・発達段階にあった手法を取り入れよう。』『書く学習を取り入れよう。』を授業づくりの基本にしている。

(4) 授業の実践

 多様な指導方法により,道徳の時間の楽しさが7割以上と高くなってきた。教師も道徳の時間に手ごたえを感じるようになってきた。

(5) 道徳通信の発行

 各学年の道徳の授業の様子や保護者の意見などを「心・ハート通信 どうとく」として,定期的に発行し保護者へ道徳教育の理解を促している。

(3)研究授業及び研究協議 13時30分~15時20分

学年

第1学年1組

授業者

木下 健教諭,萩原 融教諭

主題

向上心,個性の慎重(1-(5)),家族に対する敬愛の念(4-(6))

資料名

大会を前にして(道しるべ 正進社)

授業の概要

・導入・・・男子サッカー日本代表がオリンピック出場を決めた場面をVTR視聴し,価値への方向付けをする。研究授業の様子
研究授業の様子1・展開・・・「大会を前にして」を通して主人公「真耶」の気持ちを考える。
(1)決勝戦に臨む,真耶の気持ちを考える。
(2)祖母の危篤を聞いた真耶の気持ちを考える。
(3)「決勝戦に参加する」か「祖母のもとへ駆けつける」か葛藤する真耶はどうしたらよいか考える。
(4)意見交流後,最終判断を行う。

授業反省及び研究協議

(4)指導講話 15時20分~16時20分

講話者

京都市立春日丘中学校 鈴木克治 教諭

演題 夢や希望を育てる道徳授業

指導講話の様子1

具体的な授業像がイメージしやすいように,模擬授業(生徒役は5名の教育実習生)をとりいれた講話をしてくださった。参加者一同,授業づくりにかける鈴木先生の熱意あふれる姿勢に大きな刺激を受けた。

 

講話内容

指導講話の様子2・道徳教育を意識し始めた契機
・失敗を恐れず,とにかく「やってみる」
・実践例
 (1)「命」の授業・・・償い,捨て子ポスト,飛べなかったハト,安楽死
 (2)感動したこと,興味関心のあること・・・大相撲(貴乃花は出場すべきか)
 (3)人物列伝・・・エジソン,ウォルトディズニー,山下清
・教科指導,学級経営,生徒指導や人権教育との関連性

参加者の声

○ 夢や希望について自分の思いを語る場を学校や家庭,地域で作っていけたらと思いました。

○ 実践報告を同じ新規校として,推進者の日々の努力に共感しながら聞かせていただきました。特に児童理解を丁寧にされて授業に活用を図っていることと資料分析を児童実態をもとに構造化されていたので,少しでも近づきたいです。

○ T1とT2の息が合っていた。子どもたちは授業の中で何かをしっかり感じているはずです。その感じたことを「書く」ということでしっかり表現していたようです。この3年間で書くことから自分の言葉で発表できるようになればいいなと思いました。

○ 鈴木先生の話を伺って熱意が大切だと思いました。「失敗を恐れず」「授業者が楽しく」「何を言っても受け入れる」など元気の出る言葉をたくさん聞かせていただき,学校のみんなに広めていこうと思います。

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