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横断歩道と上り坂

慣れた道でもご用心!歩行中に心掛けたいポイントをおさらい

ひろしまで暮らす |

新年度が始まりましたね!通学を始めたり、通勤路が変わったりする人も多いこの時期。お出かけをすることも多くなるのではないでしょうか。この時期ぜひ気を付けたいのが交通事故です。

広島県では昨年71人の方が交通事故で亡くなりました。県内で発生した交通事故の傾向として、「人対車両」の事故が一番多く、そのうち多かったのが歩行者が道路を横断しているとき、そして夜間に発生した事故でした。

ハイビームの効果的利用を

ではどうすれば事故を減らすことができるのでしょうか?

昨年広島県で発生した人対車両の事故のうち約9割の自動車が、下向きライトでした。下向きライトは約40m、上向きライトは100m先を照らします。もし40km/hで走行していた場合、1秒間に11.1m進むと言われており、「人かな?」と認識して3~4秒しか時間がなく、歩行者を認識したときには間に合わず衝突する可能性もあるんです。そのため上向きライト (ハイビーム) を効果的に使い、対向車が来たときには下向きライトに切り替えるなど上手に使い分けることがとても大切です。

ハイビームでの走行の様子

上向きライト (ハイビーム) の効果的な利用についてこちらでご確認ください!

また運転者には横断歩道手前での減速義務や停止義務があります。広島県内で発生した交通死亡事故の多くが歩行者が横断中の事故であることから、歩行者に対する「思いやり・ゆずり合い」の気持ちを持って運転しましょう。

そして自転車を普段利用される方も、「自転車は車の仲間」であることを忘れずに、歩道は歩行者優先で、車道は左側を通行するなど安全な利用を心掛けていきましょう!

自分の身を守るために気を付けたいポイント!

ハイビームを効果的に使い分けるなど運転者は走行中十分に気を付けなければいけませんが、同時に歩行者も自己防衛として事故に遭うリスクを出来るだけ下げるために行動していかなければいけません。自分自身、そして大切な家族の命を守るためにも私たちが気を付けたいポイントをご紹介します!

ポイント1. 交通ルールや交通マナーを守る

通学中の児童が死傷する事故が発生するなど、道路において子供が危険にさらされています。また、広島県内では交通事故死者数の多くをご高齢の方が占めていることから、横断歩道では走行車両がないことなどを確認してから渡るようにすることが大切です。大切なご家族、おじいちゃんやおばあちゃんへのお声がけも今一度ご協力をお願いいたします。

ポイント2. 自動車の運転手とコミュニケーションを図る

横断歩道を渡る際は自動車の運転手に対して、「渡ります!」と意思表示をすることが大切です。アイコンタクトをしたり手を挙げるなど、コミュニケーションを図るようにしましょう。「青信号だから安心」と気を緩めることなく、「もしかしたら自動車が横断歩道を走行してくるかもしれない」と注意しながら渡りましょう!

ポイント3. 夕暮れ・夜間はLEDライトや反射材用品を着用する

県内で発生した人対車両の交通死亡事故26件のうち、23件が夜間に発生したもので、この23件のうち21件の事故で歩行者がライトや反射材を身に付けていませんでした。歩行者として自動車に存在を気付いてもらうための工夫を積極的に行っていきましょう!

春の全国交通安全運動開始!

春の全国交通安全運動 チラシ

4月6日から15日まで「春の全国交通安全運動」が実施されます。暖かくなってきてお出かけの機会も増えるこの時期。一瞬の不注意が自分や誰かの人生を左右することに繋がります。慣れた道でも油断せず、自動車を運転するとき、そして横断歩道を歩行するときなど気を引き締めていきましょう!