2017年9月号

県民テレビのこぼれ話

県民テレビ(8月2日放送)でご紹介したAICJ高校3年生の高田さんは、広島県が実施している「グローバル未来塾 in ひろしま」の一期生。そこでは、他国の高校生等と一緒に核軍縮や地域紛争の現状、復興や平和構築に向けた政治・社会的枠組みなどを学びました。その他にも地元福山市でチャリティーコンサートを主催し、その時の募金を国境なき医師団に送るなど、様々な活動をしています。「広島人としての平和を伝えていきたい」と語る、高田さんの想いをお伺いしました。

AICJ高校3年生 高田 佳歩さん

AICJ高校3年生

高田 佳歩さん

グローバル未来塾 フィリピンでの研修

Q. 「ひろしまジュニア国際フォーラム」にも参加されているそうですね。平和への活動を始めたきっかけは?

高田さん 中学生の時、特別授業のような講演会で、NGOに所属して平和活動を行う先輩の話を聞いたのがきっかけです。 それまで自分は、海外で起きていることに興味もなくて、日本での暮らしを当然のように思っていて。 でも、海外では救えるのに亡くなっていく命がたくさんあって、日本で普通に受けている教育や、必要な治療すら受けられない子供達がいることに衝撃を受けました。 今までの自分にとっての当たり前は世界の中の特別で、生まれた場所が違うだけ。 その事実を知ることができ、格差に衝撃を受け、何とかしたいと行動に移していくことができるのは私が「教育」を受けているからなんだと思っています。

オーストラリアクイーンズ工科大学の研究に参加

Q. 高田さんの「開発途上国に学校を建設したい」という大きな夢は、その想いが繋がってきているんですね。将来は「国境なき医師団」でお医者さんを目指されているとか。

高田さん 1番大きな思いは、「子供達に教育を受けてもらいたい」ということです。 私自身が教育を受ける中で知ったことに心を動かされて、行動に移して、人生が変わり始めたので。 地元の福山市内から、「IBディプロマ・プログラム」(※)を取り入れている広島市内の高校に進路を変えて、大学は海外を考えています。 開発途上国の子供達にも、教育を受けることで考えて、感じて、自分で人生を作っていって欲しいです。 でも、「教育」の重要性を伝えたくても、紛争等がない、平和な環境じゃないとそれどころではないし、伝染病等で命自体が無くなってしまうこともある。 だからまずは医師として教育を受ける前に亡くなってしまう子供達を救い、その先で学校を建てたいんです。

※ スイスのジュネーブで作られた3歳~19歳の児童・生徒を対象とした国際的な教育プログラムで、140か国以上の4,200校で実施されている。

チャリティーコンサートの様子

Q. 地元の福山市では、チャリティーコンサートを主催されていますね。出演者集めや告知等も大変だったのでは?

高田さん 正直、大変で何度も行き詰まりました。「高校生1人でできると思っているの?」という厳しいお言葉もありました。 でも、自分で出来ることを形にしたくて。 メロディーは国境を超えて、人をハッピーな気分にできる。 普段、平和とか貧困に興味がない人にも共感してもらいやすい。 多くの人に届けるための手段が音楽なんです。 その考えを伝えるのは、私1人でもできること。 色々な人と話をしていくうちに、天満屋さんが会場を無償提供してくださり、大学の方もサークルへ繋いでくれ、中国新聞や毎日新聞、ラジオや雑誌でもチャリティーコンサートの開催告知をしてもらいました。 当日は100名を越える方へ歌声を届け、募金13万円をワクチンに代えて寄付できました。 来年は、病院の協賛なども得て、後輩が主催することになっています。 こうした新たな取組がどんどん大きくなればと、自分で作った作業ノートと共に想いを引き継いでいます。

AICJ高校3年生 高田 佳歩さん

Q. 同世代の皆さんに、メッセージを!

高田さん 自分の日本での生活がどれだけ恵まれているか、少しだけでも考えてもらえたらなと思います。 そして、平和に興味や関心がある人には、ぜひ何か行動に移して欲しい! 実体験から分かったり感じたりすることは本当に多くて、私も広島県のプログラムに参加することで、「知らないこと」を知ってからの広がりを感じました。 私は、海外の人にとっての「ヒロシマは原爆が落ちたところ」からその先を、広島人として伝えていきたい。 今の街の様子や復興してきた誇りと一緒に。 知れば興味や行動に繋がって、人生が変わっていく。 皆さんも色々なきっかけをぜひ利用してみてください!

撮影にご協力いただきました!

AICJ中学・高等学校

AICJ中学・高等学校

〒731-0138 広島市安佐南区祇園3丁目1-15
082-832-5037

AICJ中学・高等学校 ホームページ

今月号の目次