月刊こちら広報課 2017年3月号

今月のよくばりさん

北広島町 福光 寛泰さん

今月のよくばりさん 福光寛泰さん
お酒の原料となる井戸水

「天職」だと思える酒造り

『福光酒造』は母方の実家の造り酒屋。 いつか継ぐつもりで武者修行に出たのですが、11年前に廃業。 戻る場所を失った私は、まるで糸の切れた凧のような状態に…。 悩んだ末、もう一度『福光酒造』を復活させたいとIターンを決めました。 廃業時に酒造免許を国に返納してしまったので日本酒を造ることは出来ませんが、幸いなことに北広島町はどぶろくと果実酒の特区。 日本酒の醸造技術で、まずはどぶろくとワインを造ることから始める予定です。 実は私、もともと酒造りにはあまり興味がなかったんです。 大学時代に無茶な飲み方ばかりしてたからかな(笑)。 でも、いまは「天職」だと胸を張って言えます。米と水だけを原料に、作り手によって味も香りも変化する。 難しさはありますが、その分おいしいものが出来たときの喜びはひとしお。 自分の仕事を“好き”と思えるのは、すごく幸せなことかもしれませんね。

福光酒造の杉玉

地域に懐かしくて新しい風を吹かせたい

地域の方々にとっても『福光酒造』は特別な酒屋。 復活を心待ちにしてくださる方が多いのは、本当にありがたくて励みになります。 せっかく立派な酒蔵を残してもらったので、この酒蔵を活かしつつ、私なりの方法でもう一度ここに命を吹き込みたい。 ビジョンは色々あるんですよ。 地元食材を使った農家レストラン、ゲストハウス、酒蔵でのコンサート、利き酒勉強会、ワイン講習会…。 ちょっと欲張り過ぎですかね(笑)。 ここをお酒の魅力を発信する“基地”として、町外、県外からも人を呼び込める場所にしたい。 それが、ずっと『福光酒造』を支えてくださった地域の方への恩返しにもなると思うんです。

今月のよくばりさん 福光寛泰さん

よくばり=父親の背中を見せること

父が所有していた手付かずの山林を開墾・整地して、ワイン用のブドウの木を植えました。 今年の春には、どぶろく用の米作りも始める予定です。 私には娘がいるんですけど、娘にも米作りやブドウ作りを体験させたいと思っているんです。 ものづくりの苦労を知ること、これぞ究極の「食育」だと思いませんか? それに、ここでは夏になればホタルが見られるし、降るような満天の星もある。 そういうものを小さい頃から体験できるのは、プライスレスなすごく貴重なことだと思うんです。 そして、この地で『福光酒造』がどうやって復活していくのか、その過程もしっかりと見届けて欲しい。 もちろん奥さんにも。 父親としての生き様を示しながら、家族みんなで成長していくこと。 それが私にとっての『欲張りライフ』です。

蔵から見える寒曳山

蔵から見える寒曳山

福光さんファミリー

福光さんファミリー

福光酒造の日本酒「朝光(あさひかり)」

福光酒造の日本酒「朝光(あさひかり)」

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