月刊こちら広報課 2016年11月号

今月のよくばりさん

安芸太田町 本宮 炎さん

今月のよくばりさん 本宮炎さん
岐阜県から安芸太田町に移住

自然と人に癒される町

8年前、岐阜県から移住してきました。 この場所に決めたのは、陶芸に適したおもしろい土があったから。 家は「空き家バンク」で探して、囲炉裏やろくろは自分たちで作ったんですよ。 子どもたちは自然が大好きで、上の息子はネイチャーガイドに興味を持っているようですし、地元の神楽にも参加しています。 安芸太田町に来て、子どもたちがのびのび育っている姿や地域を愛している様子を見ると、本当に嬉しくなるんです。
昔から知っている土地ではなかったけど、今ではかけがえのない仲間がたくさんできました。 「上殿未来会議」というNPO法人に参加して、夏祭りとかB級グルメとか、町おこしの企画もしています。 11月には、私が代表となって新しいNPO法人「さんけん」(三段峡-太田川流域研究会)を立ち上げました。 里山の資源を活用した豊かなライフスタイルを提案し、子どもたちが地域に誇りを持って働くことができるよう、土台づくりが出来たらと願っています。

窯から出した器

火の神様とともにある生活

陶芸は、窯から出してみて初めて良し悪しが判断できます。 それが悩みでもあり、楽しみでもあります。 自分の技術が占める割合は1割程度。 そこに素材や自然の力がうまく重なったとき、初めて傑作が生まれます。 偶然の要素がすごく多いので“火の神様”の意志にゆだねられた芸術だと言えるかもしれません。 それだけに、陶芸は「神聖な仕事」だと私は思っています。
中国山地は、たたら製鉄が行われていた土地だけあって、鉄分が多く、深みのある良い土があります。 三段峡の渓谷や岩肌の美しさは作品のインスピレーションになっているし、安芸太田町の自然は、作品づくりにとても良い影響を与えてくれています。

今月のよくばりさん 本宮炎さん

よくばり=ものづくりに適した環境

ものづくりには、ひとりで向き合う時間と家族や仲間と楽しむ時間の両方が必要だと思います。 今の生活は、その両方のバランスがとれていて、とても充実した毎日が送れています。 例えば、家族や仲間と楽しく過ごした後、ひとりで仕事をすることがあります。 静かな夜に、自分が作った酒器でうまい酒を一杯やりながら、ゆるやかな気持ちでろくろを回す。 私にとって至福の時間、まさに“よくばり”を実感するひとときです。 仕事と一緒にお酒もはかどり過ぎると、二日酔いになってしまうのが「たまにきず」ではあるのですけど…(笑)。

夫婦で陶作活動

夫婦で陶作活動

自作のろくろを使って陶芸

自作のろくろを使った陶芸

焼きあがった器

焼きあがった器

今月号の目次