月刊こちら広報課 2016年10月号

県民テレビのこぼれ話

県民テレビ(9月14日放送)でご紹介したドクターヘリ。医療機器や医薬品を装備し、医療機関に搬送するまでの間、患者に救命治療を行うことのできる専用ヘリコプターです。そこで、広島大学病院救急科の大谷直嗣先生にお話を伺いました。

広島大学病院救急科 大谷 直嗣先生

広島大学病院救急科

医師

大谷 直嗣先生

ドクターヘリ

Q. 県内におけるドクターヘリの運航について教えてください。

大谷先生 広島県では、平成25年5月から本格的に運行を開始しました。広島へリポートに専門のトレーニングを受けた医師と看護師が待機し、消防機関からの要請により、救命現場へ出動して患者の治療にあたるとともに、適切な医療機関へ搬送しています。

Q. 現在の運航状況は?

大谷先生 今年度は、9月末時点で263件の要請があり、そのうち179件で出動しています。原則、運航できるのは8時30分から17時00分で、土日も含めて毎日運航します。

ドクターヘリ運航管理事務所(広島へリポート)

Q. ドクターヘリを運航するメリットとは?

大谷先生 119番覚知から病院収容までの平均所要時間は約38分。多くの傷病者が、治療を受けずに長距離を長時間搬送されていたのが実情です。ドクターヘリは医師がいち早く現場に駆け付けて治療を開始するので、救急車と比較して初期治療開始までの時間を約22分短縮できます。さらに、死亡率を27%減少させ、重症後遺症は45%削減でき、救命率の向上や後遺症の軽減が図れます。

広島大学病院救急科 大谷 直嗣先生

Q. 県内だけでなく、熊本地震のときにも出動したと伺ったのですが?

大谷先生 医師1名、看護師1名がドクターヘリで出動し、被災した熊本県の病院から福岡県の病院へ患者を搬送しました。広島県では、広島市消防航空隊や広島県防災航空隊と協力体制をとっている他、中国5県で広域連携の協定を結んでおり、他県にドクターヘリを要請できる体制が整っています。

ドクターヘリ

Q. 今後、さらにドクターヘリの効果を高めていくために必要なことは?

大谷先生 ドクターヘリが安全に離着陸できる場所(ランデブーポイント)付近にお住まいの皆さまには騒音や砂埃なのでご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

撮影にご協力いただきました!

ドクターヘリ運航管理事務所(広島へリポート)

ドクターヘリ運航管理事務所(広島へリポート)

〒733-0036 広島市西区観音新町4丁目10番2号

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