月刊こちら広報課 2016年9月号

今月のよくばりさん

三次市 小川 治孝さん

今月のよくばりさん 小川治孝さん
大正時代に創業した自動車屋

ピンチから始まった第二の人生

大正時代から続く自動車屋の長男として生まれました。
私にとって、父の後を継ぐことは“当たり前”のこと。
でも、お仕着せのレールに乗っているような気がして、割り切れない思いもあったんです。
そんな思いを抱えて4代目の社長に就任した翌年、経営するガソリンスタンドのタンクが破損し、5,000Lものガソリンが地中に漏れ出すという大事故を引き起こしてしまいました。
ご近所の方々にも不安を与えてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいに…。
でも、そんな私の思いとは裏腹に、「お前の店にはずっと世話になってきた。無くなると困るから頑張れ」と温かい励ましの言葉をくださいました。
その時、「先祖が基盤をつくってくれたからこそ、今の自分がある。このご恩を返していかなければ」と痛感。
この出来事から、私の『第二の人生』はスタートしました。

信金合同ビジネスフェアに出展

地域にたくさんの“小さな箱”をつくる

地域の資源と魅力を掘り起すため、NPO法人地域活性化プロジェクトチーム「GANBO」を立ち上げました。
最初に取り組んだのは、地元の農家と企業を結びつける事業。
売り物にならないアスパラガスを農家から買い取り、葉や軸の部分を高温熱処理して「アスパラガスパウダー」を開発しました。
地域活性化というと、大規模な工場を誘致するなど“大きな箱”を作る発想になってしまいがちですが、私はむしろ、“小さな箱”をたくさん作っていくことの方が大事だと思うんです。
10人の起業家が生まれ、それぞれに5人の雇用が生まれたら、50人の暮らしが成り立つ。
地域のために何かしたいという人たちが、その思いを形にするためのお手伝いをすること。
それが「GANBO」の役目だと思っています。

今月のよくばりさん 小川治孝さん

よくばり=満足できる生き方

私にとっての「欲張りライフ」とは、目標をしっかり持って、自分が満足できる生き方をすること。
私の場合、大きなピンチを地域の方々に救っていただき、その恩を少しでも返していきたいと思うことで、地域活性化に貢献するという目標ができました。
地域でも家庭でも、誰もが他人では変わることのできない役割を持っていて、一人ひとりが主役だと思うんです。
それぞれが、パズルでいう一つのピースだとすると、みんながいるからこそ、一枚の素晴らしい画が完成する。
そういった意識を持って、これからも地域おこしを続け、より良い地域を子へ、そして孫へ、つないでいけたらと思っています。

地元の素材を使って、毎年恒例の味噌づくり

地元の素材を使って、毎年恒例の味噌づくり

地域農家と顧客企業を繋ぐ「スマイル10アール事業」

地域農家と顧客企業を繋ぐ「スマイル10アール事業」

大崎上島のミカン畑

高齢者が管理できなくなった大崎上島のミカン畑で草刈りと収穫

今月号の目次