月刊こちら広報課 2016年7月号

今月のよくばりさん

大崎上島町 松本 幸市さん

今月のよくばりさん 松本幸市さん
大崎上島の風景

島を離れる理由。島に戻る理由。

商船高専を卒業し、東京へ。20代のころは島で暮らすことをダサイと思っていたし、「自分のやりたいことは田舎じゃ無理、都会じゃなきゃできない」と漠然とした思いのまま島を離れました。
船の機関士として働きながら、面白いことに気づきました。船という狭い世界にも、しっかりとしたコミュニティが生まれるんです。人と人がつながるってスゴイですよね。自分のやりたいことはコレだと思いました。
コミュニティデザイナーを仕事にしようと決めたとき、東京にいる理由がなくなりました。僕のやりたいことは、田舎でもできると気づいたんです。それなら、自分の好きな場所ではじめたいと、島に戻ることを決意しました。

山尻シェアハウス Chikara 外観

人とつながることが上手な島

人が集まるソフトづくりのため、1年半前に『シェアハウス』をはじめました。この島は船乗りが集う島として、昔から違う地域の人や価値観を受け入れる土壌がありました。そういう意味でもこの島は、広く人とつながることが上手なんだと思うんです。
ここに来る人の4割は、いわゆる経済圏からの女性。大都会で慌しく生きている彼女たちは、自然の豊かさや人の温かさが、少しだけ前向きにしてくれることを知っています。この島に漂う雰囲気に、目に見えない価値を感じてくれているのかもしれません。
シェアハウスをきっかけに、島に移住した人もいます。若い人が増えたことで、島のお年寄りも元気になりました(笑)。僕の生まれ育った場所が、どんどん活気づく瞬間に立ち会えて嬉しい!なんて、カッコイイことを言いながら、若い女性にもっと島に来てほしいという僕の純粋な願望が、一番の原動力かもしれません(笑)。

山尻シェアハウス Chikara 食事風景

よくばり=満たされているということ

島に戻ってきて思いました。もしかしたら、ここでの暮らしは、僕の目指すライフスタイルのひとつの理想形かもしれないって。海や山があって、文化があって、歴史があって、必要最低限の物は手に入る生活がある。昔から変わらぬ自然や暮らしが息づいていることを、僕はことのほか気に入っています。そこで人と人がつながり、笑顔のコミュニケーションが生まれる。自分の大好きな人と、大好きな場所で、大好きなことをする、そんな幸せな日常を積み重ねていくことが、僕の究極の「よくばりライフ」です。

自家製のレモンジュース

自家製のレモンジュースでおもてなし

中野八幡神社

島の歴史を感じる中野八幡神社

共有スペース

共有スペースで団らん。世代も性別も越えてコミュニケーションが生まれる

今月号の目次