| 風しんの予防対策を行いましょう |
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- 風しん(三日ばしか)は,発熱,発疹,リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。最近では定期予防接種の実施により,全国的に患者の発生は減少しています。風しんウイルスに妊娠初期の女性が感染すると,ウイルスが胎児に感染して「先天性風しん症候群(先天性の心臓病,白内障,難聴のうち2つ以上を持って生まれることが多い)」の赤ちゃんが生まれることがあるため,妊娠可能年齢にある女性へのワクチン接種や,社会全体のワクチン接種率を向上させることにより流行を抑制することが,非常に重要視されています。
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- 厚生労働省では,2003-04年に複数の地域での局地的な流行が見られたことから,今後数年同様の流行が続くと予測し,「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」(風疹流行にともなう母児感染予防対策構築に関する研究班)に基づき,先天性風しん症候群などの予防対策を次のとおり呼びかけています。
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- @ 妊婦への感染を防ぐため,同居家族は予防接種を受けましょう。
- A 定期接種対象者は,積極的に予防接種を受けましょう。
- B 次の方々は,積極的に予防接種を受けましょう。
- ア 10〜40歳代の女性で妊娠の希望がある方
- イ 産褥(出産後)早期の女性(次の妊娠にそなえて)
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| 広島県での流行状況 |
- わが国での風しんの流行は,2〜3年の周期で起こり,さらに10年ごとに大きな流行が起こるパターンをとってきました。最近では,1976,1982,1987,1992年に大きな流行がありました。その後,予防接種の普及により,次第に患者発生は少なくなり,また,流行の規模も小さくなりました。従来は,春から初夏にかけて最も多く患者発生が見られていましたが,最近では冬にも患者の発生が見られ,季節性が薄れてきています。
- 広島県では,1997年の2月から6月にかけて大きな流行がありました。この時には年間の患者報告数が3,066人,患者が多かった3月の定点当り患者数は3.21人となるなど,非常に大きな流行でした。その後は,大きな流行は見られず,2004年32名,2005年22名,2006年13名と年々減少しています。
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| 週別患者発生動向 |
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- ☆ 1997年の流行ではピークの定点当り患者数が3.0人を超えていました。グラフを見てわかるように,最近の患者発生状況と比較すると,非常に大きな流行だったことがわかります。
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- 風しんは2008年1月1日から定点把握感染症から全数把握感染症に移行したため,週別患者発生動向のグラフは2007年まで。
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| 参照:報告週対応表(国立感染症研究所) |
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| 症状 |
- 感染から14〜21日の潜伏期間を経て発症します。紅い発疹,軽い発熱,リンパ節の腫脹の3つの主な症状を特徴とします。
- リンパ節の腫脹がまず現れ,その後,発疹と軽度の発熱が現れます。リンパ節の腫脹は3〜6週間で消失します。
- 発疹は紅く,小さく,皮膚面より隆起した斑状丘疹で顔,耳の後ろなどに現れ,その後頚部,躯幹,四肢へと広がり,この順で発疹は消失し,顔などの発疹は3日前後で消失するために,「三日ばしか」と呼ばれることもあります。
- 発熱は,発疹と相前後して現れ,2〜3日で解熱します。
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| 感染経路 |
- 感染者の上気道粘膜より排泄されるウイルスからの飛沫感染です。つまり,咳やくしゃみなどでまき散らされるウイルスにより感染します。
- 感染者からのウイルス排泄期間は,発疹出現の前後1週間とされるので,周囲に患者がいる場合は,その期間は要注意です。発熱後は排泄するウイルス量は激減し,急速に感染力を失うとされています。
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| 予防方法 |
- 通常の対策
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- ・予防接種法の対象である生後12ヶ月以上〜24ヶ月未満の子,5歳から7歳未満の小学校入学前1年間にあたる子は,積極的に期間内にワクチン接種を受けましょう。
- ・ワクチン接種率を向上させることが,風しんの流行を抑えることになり,先天性風しん症候群の危険性も減らすことにもなります。
- ・患者との接触があった場合は,「手洗いとうがい」を励行しましょう。
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- 先天性風しん症候群の対策
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- ・ 妊娠の可能性がある,または妊娠を予定している女性は,予めワクチン接種を受けておくことが一番重要です。
- 過去に風しんにかかったり,ワクチン接種を受けたことがある場合でも,抗体価が低下していることがあるので注意が必要です。
- ワクチンは,ウイルスを弱毒化した生ワクチン(生きたウイルスを使用)のため,接種の前後には避妊する必要があります。予めお医者さんによく相談しましょう。
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- ・ 妊娠初期の女性は,なるべく風しん患者と接触しないように行動しましょう。病院や保育園・幼稚園などに子供を連れて行って,風しん患者に接触し,感染した例などが報告されていますので,注意が必要です。家庭内に患者がいる場合は十分な予防対策を取りましょう。
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| 病原体 |
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| 感染症法における取扱い |
- 五類定点把握感染症として,72医療機関(小児科定点)の協力により患者発生動向調査を実施していましたが,平成20年1月1日から五類全数把握感染症に移行しました。
- 診断基準
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| 学校保健法における取扱い |
- 風しんは,学校における予防すべき伝染病2種に規定されており,登校基準としては,紅斑性の発疹が消失するまで出席停止とされています。なお,まれに色素沈着を残すことがありますが,その段階での出席を停止する必要はないとされています。
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| 調査報告 |