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○ダムの疑問

1 ダムのできた理由

 芦田川の下流は,備後平野と言われ県内でも多くの米が取れる所です。しかし,この地方は,昔から雨が少なく,たびたび干ばつに見舞われました。そのたびに農家の人たちは芦田川を背掘りして水を取り入れていましたが,水の取り合いのけんかが絶えなかった。そこで,昭和20年頃,農林水産省という役所でダムを作る計画を立て,昭和24年12月から工事を始め,昭和35年3月に完成しました。それ以来,農家の人たちは水に困ることなくお米もたくさん取れるようになりました。

2 なぜダムを三川に作ったのか三川ダム航空写真

  (1)谷が深く狭いので川をせき止めるのによい。
  (2)狭い範囲の水が集まってくる。
  (3)資材を運ぶのに便利がよい。(三川駅から資材が運び込まれた)

3 なぜ三川ダムはコンクリートで造ったのか

  (1)両岸が硬い花崗岩でできている。
  (2)コンクリート用原料石が近くで取れる。

4 工事に従事した作業員
三川ダム建設関係者集合写真
 ダムが完成するまでに,11年間かかりました。当時は機械が少なく人力にたよっていたので,従事した作業員は約67万人にもなります。また,工事中事故で死亡した人は慰霊碑に書いてあるとおり6名です。

5 三川ダムの嵩上げ

 昭和36年10月に福山市に日本鋼管福山鉄所ができて,工業用水が必要となり,また,福山市及び,周辺地域の人口が増加して,上水道用水の使用量が増えたため,今までのダムの大きさでは足りなくなりました。そこで福山市が広島県に三川ダムの嵩上げ工事をお願いし,昭和48年に完成しました。

6 三川ダムの水はどのように使われているのか

 三川ダムに溜まる水の量は約1230万トンであり,この水は次のような割合で使われています。

農業用水 354万トン 約29%
上水道用水 約534万トン 約43%
工業用水 335万トン 約27%
そ の 他 約7万トン 約 1%

7 三川ダムの水はいくら使うか

 おおよそ1日に使う水の量は農業用水18万トン,上水道用水10万トン,工業用水17万トンの合計45万トンです。(縦100m,横100mの運動場に高さ10mに溜めた水が10万トンです)
 ダムに溜まる水の量が1230万トンですから,約1ヶ月で空になることになりますが,上流から水が入ってくるのでそういうことはありません。下流芦田川には支流から自然に流れてはいる水があるので足りない水をダムより放流する量は年間4杯(4,920万m3)程度必要です。3杯溜まる年は,干ばつの年で5杯の年は雨の多い年です。

8 三川ダムの水は発電にも使われます

 ダムから放流した水を利用して,発電を行っています。(最大出力は130kW)
ダムのすぐ下流の水田に送っている水を利用して,JA尾道市が発電しています。

9 三川ダムのしごと

 三川ダムは大きな水のタンクで雨が降ると上流から多くの水が流れてきて,ダムの水はいっぱいになります。そのため,大雨が降り,洪水になったときは一度に多くの水が流れてくるので,これをダムで調節して下流へ流しています。反対に水が少なくなると,水道局や市役所の人たちと話し合いをして使う水の量を決めて下流へ流します。このため,無線のテレメーター設備で昼も夜もダムの上流や下流の川の水の量,雨量を知りながらダムの水を調節し,また機械が故障しないように見て回ります。

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